英語の発音を学んでいると、「フラッピング」という言葉を耳にしますよね。
フラッピングの発音変化は、アメリカ英語であらゆる単語で使われ、「パーリー」や「レリゴー」「レリビー」もフラッピングを使っています。
使用頻度が多いので、習得すれば、様々な英単語に対応できるようになりますよ。
そこで今回は、フラッピングの意味や発音のコツ、練習法を紹介します!
フラッピング(フラップT)とは
フラッピングとは、英語の発音ルールの一つで、“t”の音が「日本語のラ行」のように変わることです。waterを「ワーラー」と発音するのも、その一例です。
フラッピングは「フラップT」と呼ばれることもあります。
”flapping”の単語は元々「パタパタと動く」「羽ばたく」いう意味で、フラッピングを発音するときは、舌で上あごをバタッと弾きます。
フラッピングを使った単語・例文
フラッピングの単語例 | |
city | スィリー |
beautiful | ビューリフル |
later | レイラ― |
fifty | フィフリー |
butter | バラー |
matter | マラー |
sensitive | センシリブ |
automatic | オウロマリック |
data | デイラ |
item | アイレム |
I gotta go to work. 仕事にいかなきゃ(gotta= got to/ have to)
アイ ガラ ゴー ルー ワーク
Peter is sitting at a table.
ピーラー イズ スィリン アラ ティボー
フラッピングは「”d”と同じ発音」は間違い
フラッピングはよく、「d」と同じ発音と説明されますが、勘違いしやすいので注意しましょう。
実はdの発音には種類があります。
- 強く言うd
- 弱く言うd
①do/ dance/ doorなど一般的なdは「強く発音するd」で、それとフラッピングの発音は違います。
②weddingなど単語の中にあるdは、厳密にはネイティブは「弱く発音」し、そのdとフラッピングは同じ発音です。
ですが日本人は、使い分けずにどのdも強く発音するので、「弱いd」の感覚が難しいんです。
なので、フラッピング=dの音だと覚えるのは、おすすめしません。
フラッピングは日本語のラ行と同じ発音
日本人がフラッピングをきれいに発音するコツは、「日本語のラ行」と同じように言うことです。
フラッピングは舌で上顎をは弾いて発音するのですが、ラ行も全く同じ動きをします。
みなさんも今、「ラリルレロ」と呟いてみてください。舌で上あごを弾いていますよね。
これは、RともLとも違う、まさにフラッピングと同じ音です。
逆にネイティブにとっては発音が難しい、日本語のラ行。
私のアメリカ人の友達は、先生に「ラ行は、英語のフラッピングの発音だよ」と教わったそうです!
なので、みなさんもフラッピングは日本語の「ラリルレロ」を意識して言いましょう!
フラッピングが起きる2つの条件
どんなtでも、フラッピングが適応される訳ではありません。
【絶対条件】アクセントがつかない”t”
アクセントがつく箇所のtは、フラッピングになりません。
例えばattackやprotectは「アタック」「プロテクト」とtの部分にアクセントが来るので、普通のtで発音します。
一方で、dataやitemはtの箇所がアクセントが付かないので、フラッピングになり「デーラ」「アイレム」と発音します。.
母音と母音の間の”t”
フラッピングの条件で「母音と母音の間のt」とよく言われますが、該当しないパターンがとても多いです。
混乱するので、母音に関しては「そんなこともあるんだな」くらいに考えて、気にしない方が正直学習しやすいです!
- better ベラー
- waiting ウェイリン
- pattern パラーン
- a lot of アロロブ
- get in ゲリン
- Let it go レリゴー
- remote/ create リモー/クリエイ
▶tは発音しない - detail ディーテイル
▶普通のtで発音 - station/ future/ nature ステーション/フューチャー/ネイチャー
▶違う発音になる
子音の隣だがフラッピングになるパターン
- party パーリー
- artist アーリスt
- little リロ
- might‘ve マイロブ
このように、「母音の間にあるt」は例外だらけなので、考えすぎなくてOKです!
イギリス英語にはフラッピングがない
フラッピングは、特にアメリカ英語で使われ、イギリス英語では基本的に使いません。
その証拠に、アメリカ人はwaterを「ワーラー」と発音し、イギリス人は「ウォーター」またはTを消して「ウォーアー」と発音します。
英語のフラッピングを習得するメリット
- より多くの単語を聞き取れるようになる
- 速く自然に発音できる
toも「ルー」になるくらい、会話中もあらゆるtの音が変化します。なので、フラッピングに慣れれば、今まで聞き取れなかった単語も、聞き取れるようになりますよ。
また、フラッピングを使うと、より速く口を動かすことができます。例えば
普通のtで発音してみてください。
「ゲッティン アリトル ビット オブ ウォーター イズ ベター」となりますね。
続いて、フラッピングを使って発音してみましょう。
「ゲリン アリロ ビロブ ワーラー イズ ベラー」さっきよりスムーズに言えるかと思います。
なので、特に速く話せるようになりたい人は、フラッピングを習得すると、ぐんと上達しますよ!
フラッピングの効果的な学習法
フラッピングを聞き取ったり、発音できるようにするには、ズバリ繰り返し練習することです。
「自分が発音できるものは聞き取れる」と言われており、発音練習は効果的です。
音読トレーニング
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まとめ:フラッピングは「ラ行」で言うのがコツ
フラッピング(フラップT)とは、アクセントが付かないTが、日本語の「ラ行」の発音に変化することです。
単語内で発生することもあれば、単語同士が繋がって、フラッピングが起きることもあります。
フラッピングを習得すると、聞き取れる単語が増えるだけでなく、より速く自然に発音できるようにもなります。
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