効果的にやれば、発音もリスニング力もどんどん伸びる音読。(シャドーイングと呼ぶこともあります。)
私も、音読トレーニングでTOEICのスコアを90点UPさせました。
ですが、やり方が自己流になっていて、頑張ってるのに成果がでない人が本当に多いんです。
音読って、ただ真似するだけでしょ?
そう思っていませんか?
「音読」と言っても、効果が出るステップやコツ、教材選びがあります。
「せっかく使う時間も労力も、無駄にしてほしくない」という思いがあり、この記事を書こうと思いました。
あなたも、正しい音読のやり方を知れば、きっと効果を実感できますよ!
【音読トレーニングの手順&上達できるコツ】を、初心者にも分かりやすく解説します。
この記事がおすすめな人
- 音読の効果的なやり方を知りたい
- 今まで音読で効果を実感できなかった
- 音読のコツや、おすすめ教材を知りたい
TOEIC960点を取った私の音読法を紹介します!
効果的な英語音読のやり方
音読練習するとき、いきなり文字を見て、真似から始めていませんか?
真似を始める前のステップが、重要になります!真似の仕方も、目的ごとに2パターンあるんです。
まずは、大事な「音読練習の手順」を確認しましょう。
手順が多く見えますが、内容はシンプルなので安心してください!
STEP1 音読教材を選ぶ
音読の効果を左右するのが、教材選びです。
難しすぎる教材を選ぶ人が、とても多いので注意です。
練習を始めてみたら、全然真似できず、歯が立たなかった人もいるのでは。
「最初は難しくても、我慢して練習を続けるべきでは?」と思うかもしれません。
たしかに、繰り返し練習するのは大切ですが、難しすぎると、自信もやる気も無くしますよね。
結局モチベーションが下がって継続できなければ、上達できません。
楽器やスポーツも、徐々にトレーニングのレベルを上げますよね。
ポイントは、「ちょっと練習すれば、できそう!」と思えるレベルの教材にすること。
- 初級:なりきり英語音読
- 中級:イングリッシュジャーナル
- 上級:CNNイングリッシュ
どれも書籍版と電子版が選べます。
すでに教材を持っている人は、レベルが合っていれば、もちろんそれでOKです!
気持ち、よくわかります。
もちろん無理は不要ですが、今1000円台の投資をすれば、より速く確実に英語力がUPできます。
手元の教材は、自分のレベルが上がったときの音読トレーニングに活用すれば、無駄にもなりませんよ。
なりきり英語音読(初級)
Youtubeやテレビ出演もしているサマー先生による、音読教材です。
練習文は、be動詞を使った文からはじまり、自己紹介や提案など。ネイティブが使う表現だけど、シンプルなので安心して取り組めます。
速度は、自然なスピードなので、初心者にはちょっと速いと感じるかもしれません。
ですが、実はゆっくりすぎても、発音が不自然になってしまうんですね。不自然にならないスピードを考慮して、作られているのが分かります。
TOEIC600点下の人や、中学基礎から固めたい人は、この一冊からはじめるのがおすすめです。
【ポイント】
- 短い一文の練習なので、取り組みやすい
- 文法は中学生レベルで、発音に集中して取り組める
- サマー先生の動画解説つきで、口の形が分かりやすい
イングリッシュ ジャーナル(中級)
TOEIC600点~800点レベル、英検3~2級レベルの人におすすめはこちら。
世界で活躍する人たちのインタビューを使った、音読用の雑誌です。
内容がとにかくおもしろいのが、私推しのポイント。
音読練習って業務的になりがちで、「頑張らなきゃ、やらなきゃ」とだんだん楽しめなくなってくるんですよね。
でもイングリッシュジャーナルは、「『吾輩は、山田でござる』をChat GPTで英訳したらとどうなる?」など、読むだけでも楽しい内容。
楽しんで取り組めるおかげで、私は音読が苦にならずに続けられました。
【ポイント】
- 英語学習用の雑誌で、トレーニングしやすい
- 解説が分かりやすい
- 定期的に発行されるので、過去作から自分の好きな内容を選べる
私はTOEIC870点を取ったとき、イングリッシュジャーナルで音読していました。
CNNニュース・リスニング(上級)
ポイント
- 世界の時事ニュースで練習できる
- アメリカ・イギリス・オーストラリア3種の英語
- スピード変更もできるアプリ付きで便利
TOEIC900点からスコアが伸び悩んでいる人、より洗練された発音にしたい人には、こちら。
音読専用の雑誌で、実際のニュース音声を使ったトレーニングです。
ニュース特有の息継ぎなしでバーッと読まれる速いテンポや、使われる単語もアカデミックで、正直だいぶ難易度は高め。
(ただ、似ているCNN EXPRESSという雑誌はさらに難しいので、こちらの方がおすすめです)
アプリで音声スピードを調整できて、練習しやすいです。
(ただし音声アプリに文章は表示されないので、本・電子書籍と併用する必要があります)
アメリカ・イギリス・オーストラリア英語がすべて収録されていて、自分がリスニングで苦手なものを集中的にトレーニングができるのも、おすすめポイント。
STEP2 見ずに聞き取る
教材の準備ができたら、音読練習に入ります。
まずは文を見ずに、耳だけでどこまで聞き取れるかチェックしましょう。(何度か聞き返してもOK)
簡単な単語でも、耳だけだと「全然聞き取れなかった!」という人がほとんどです。
音読では、その聞き取れない単語を重点的に練習することで、自分の苦手を効率的に強化できます。
はっきり聞こえない音は、その音をカタカナでなんとなくメモしておくと、後で確認しやすいです。
STEP3 英文で意味を確認
次に、スクリプト(英文)を見ながら、音声を聞きましょう。
さきほど聞き取れなかった単語が、実際は何と言っていたのか確認します。
聞き取れてなかった部分に線を引いておくと、後で集中的に練習できます!
知らない単語・表現の意味もチェックしてOKです。
ただし、音読練習が本来の目的なので、細かい文法事項の確認はここでは必要ありません。
STEP4 発音をチェック
続いて、必ずやってほしいのが発音の確認です。
この作業を飛ばすと、自己流の発音で練習することになってしまいます。
最初に、文字を見ない段階で聞き取れなかった単語は、要チェックです。
聞き取れないのは、自分が想定する発音とネイティブの実際の発音に、ギャップがあるということ。
一度ではチェックしきれないので、繰り替えし何度も聞いて行います。
独学でこれら全部を完璧にチェックするのは、正直難しいです。
不安な人は、一度スクールで指導を受けるのもおすすめです。
STEP5 文字を見て読む(シャドーイング)
発音チェックが済んだら、いよいよ声を出す練習に入ります。
まずは文字を見ながら、聞いた音を真似しましょう(シャドーイング)。
・音声を聞いて一秒遅れで言う
難しいと感じたら、1文ずつ練習するのがおすすめ!
STEP6 文字を見ずに読む
次に、文字は見ずに音声を真似します。
視覚の補助がないと、急に音声に追いつかなくなりますが、多くの人がそうなるので安心してください。
難しい場合は、一文単位で練習するのもOKです。先程と同じように、口が慣れるまで何度も繰り返すのがカギです。
文字を見ずにやると、自分が言えない・聞き取れない部分がよく分かるので、大事なステップです。
STEP7 音声なしで読む
頑張りましたね!最後のステップです。
一通り練習して、音声のスピードにである程度追いつけるようになったら、最後は音声は聞かず、自分の声だけで音読します。
プロと同じようには判断できなくても、客観的に聞くと、思った以上に音源と自分の発音が異なっていることには、気づけます。
初回と一週間後の自分の発音を比べて、練習成果を実感できるのもメリット!
これが、音読練習の基本的なやり方です。これを毎日15分でいいので、一週間継続してみましょう!
効果的な音読のコツ・意識すること
音読練習でより効果を出すための、6つのポイントを紹介します。
初めから全てできなくてもいいので、慣れてきたら少しずつ取り入れてみてください!上達度がぐんと上がりますよ。
強弱(アクセント)を意識する
音声ばかりを気にしがちですが、強弱も意識しましょう。
すると、音源のスピードに口が追いつかない悩みが、簡単に解決します。
それは、口が回らない大概の原因は、強弱が欠けているから。
日本語でも体育を「たいーく」、飛行機を「ひこーき」と発音しますよね。
強く言う部分は、相手に伝えたい大事な単語です。慣れてきたら、発音を確認する手順のときに、強弱も併せてチェックしてみましょう。
コツ1 イントネーションを意識する
音読練習で他にも大事なのが、イントネーションです。これを意識することで、よりネイティブに近い発音になります。
例えば、日本語では質問するときに、語尾を上げて聞きますよね。
英語では同じ質問文でも、国や場面によってイントネーションが変わります。また、ニュースは特有のイントネーションがあったり、人の癖でも異なります。
上り調か、下がり調かを意識して音読をすると、英語らしさが一気に増します。
コツ2 聞いたままの音を口にする
音読でやりがちな失敗は、無意識のうちに「この単語ならこう発音しているだろう」と決めつけてしまうことです。
すると、いくら音読練習をしても、ずっと自己流の発音のままになってしまいます。
スペルに惑わされずに、自分の耳に聞こえたまま、真似するのがポイントです。
実際アメリカ人は「アガリ」と発音します。
一度文字を見ると、スペルで発音を推測してしまうので、ステップ2まで「見ずに聞く」のが大事なんです
誰かに伝える意識で読む
もう一つのコツは、最後のステップ「自分の声だけで音読」の際に誰かに伝えるように読むことです。
これを意識するだけで、イントネーションや強弱が上手くつけられます。
本人は気づきにくいですが、聞いていると驚くほど自然な英語に変わります!
音読練習をすると、「発音を正しく言おう」「速く話そう」という気持ちが先行しがちです。
ですが、誰かに伝えようとすると、意味(文の内容)を意識するので、重要な箇所を自然と強く言うようになります。
自分に合った教材を選ぶ
どんな教材でも、音読しまくれば効果がある、という訳ではありません。
- 英語レベルが合っている教材を選ぶ
- 発音解説があるものを選ぶ
この記事で紹介した教材は、解説もあり、音読練習にぴったりの教材を厳選しています!
【注意】独学だと間違いに気づきにくい
音読練習は、適切なやり方をすれば効果がありますが、独学の人は、どうしても間違った方法になりがちです。
自分で音読練習を頑張る人は、このような点があることも理解しておきましょう。
- 自分の間違った発音に気づけない
- 音声を正しく聞き取れず、真似の仕方が分からない
- さらに上達するコツに気づかない
今まで音読を頑張ってきた人は、これらで悩んでいると思います。
音読添削があるサービス2選
PROGRIT【専属トレーナーがサポート】
「今まで頑張ってきたけど、英語がなかなか上達しない」「数ヵ月で英語力をUPさせたい」
という方にぴったりなのが、コーチングです。
分かりやすくいうとライザップの英語版で、専属コーチが毎日の学習管理をしてくれます。
3,4ヵ月の短期間で、TOEICやビジネス英会話で成果を出したい人に人気なのは、プログリットです。
プログリットでできること
- 自分の英語の弱点を分析してくれる
- 生活や目標に合わせて、専用プランを作ってくれる
- コーチが毎日出す課題に取り組めばOK
- 24時間いつでもチャットで相談・報告できる
コーチが毎日あなたの勉強を管理してくれるので、三日坊主で挫折することもありません。
やり方が合っているのか不安に思いながら、音読を続ける必要もありませんよ!
\無料カウンセリング/
英語力診断つき
PROGRIT
公式サイトを見る
校舎とオンラインが選べます
PROGRITの詳細や、他社のコーチングもまとめているので、良かったら参考にしてください
シャドテン【音読添削アプリ】
「独学で音読練習するのは不安だけど、スクールに通うほどでは…」という人もいますよね。
アプリ一つで、簡単にプロに音読添削してもらえるものがあるんです。
シャドテンという英語コーチングのPROGRITが出している、シャドーイング(音読)専門のサービスです。
専用の学習アプリで、好きな教材選び・練習・音声提出まで、すべて完結します。
- 音読教材は700以上
- スピード調整・音声比較・和訳の機能
- 月額21,780円で毎日添削がもらえる
「シャドーイング添削に月2万は高いよ…」と思う人が多いのでは。
たしかに、安くないですよね。
ですがプライベートレッスンで指導を受けると、安くて1回6000円ほど。
レッスン4回分の料金で、シャドテンなら30回(毎日)添削が受けられます。
教材も無料で選べて、和訳や音声比較機能もついているので、真面目に取り組む人ほどコスパはいいです。
興味があるけど値段がネックの人は、無料トライアルで自分に合うか試してみてください。
(iPhoneのAppストアから申し込むと、+4000円高いので注意!公式サイトからが一番安いです。)
英語音読のメリット・効果
音読は正しく練習すれば、初めは聞こえなかった文が、たった10分で聞き取れるようになる人も。
はっきり、ゆっくり聞こえるようになり、みなさん驚かれます。
どんな英語でも聞き取れるようになるには、継続して練習することが大事ですが、効果はあると自信をもって言えます!
リスニング力がUPする
音読学習は、TOEICや英検、試験のリスニングを強化させたい人におすすめです。
私はTOEICで伸び悩んでいたときに、学校の先生に音読を紹介されたのが本格的に始めたきっかけでした。
そのときは、音読のことはよく知らず、スコアを上げたい一心で始めました。
1ヵ月弱取り組んでみると、なんと次のテストで90点UPし、870点に!
それまでも自分なりに勉強していたのに、音読を取り入れたら急激に点数が上がり、驚きました。
ちなみに私が使っていたのは【ENGLISHジャーナル】です。
解説や音読手順が分かりやすくて、おすすめです
英語らしい自然な発音になる
ネイティブのように流れるように話したい人、速く言えるようになりたい人にも、音読はぴったりです。
ものまねで歌を真似するのと同じで、英語らしい特徴を音読で真似することで、ネイティブに発音が近づきます。
RやTHの発音も、何度も練習することでスムーズに言えるようになりますよ。
まとめ:音読はやり方次第で効果抜群
英語の音読は、正しいやり方で取り組むことが大切です。
間違ったやり方だと、自己流の発音を練習し続けることになってしまいます。
1 教材選び
2 見ずに聴く
3 単語・内容を確認
4 発音を確認
5 見て真似して言う
6 見ずに真似する
7 自分の声で読む
記事内では紹介していませんが、他にも、発音矯正スクールの発音専門英語コーチング【ハツオン】もおすすめです。