お腹がよじれるほど面白い！と話題になった出川イングリッシュ。
ユニークすぎる発想で、その会話を観ると毎回元気をもらえます。
実はその出川イングリッシュには、英語が得意な人たちはみんな使っている【英会話のテクニック】が多用されているんです！
出川イングリッシュとは
それが生まれたのが、日テレの「世界の果てまで行ってQ」（毎週日曜7:58～放送）という番組。
「はじめてのおつかい」というコーナーで、出川さんが海外で英語だけを使って様々なミッションに挑戦していきます。
ミッションは「国連に行ってお土産を買え」「自由の女神に行け」など。
出川さんは英単語をほとんど知りませんが、自分流の伝え方で現地の人と意思疎通を図って、どんどんクリアしていきます。
そこで出る、出川語録や現地の人とのやり取りがとても面白い！と話題になりました。
出川イングリッシュ語録
スカイママ
Do you know ホワイト ビッグ ドール？
（自由の女神のフィギアを見つけて）
えー！ホワイトじゃない！
スタジオジブリ？
ニアニア！ニアニア！
Do you know ビーカーミュージアム？フラスコミュージアム？
ネーム セイ！カモン！
Do you know ガーガーバード？
ビートルズとマイケルジャクソンはシンガー。ピカソ イコール ワッツ？
Do you know E.T?
ユーはヒューマン、マイはヒューマン。E.T.はワッツ？
エイリアン フード
ピッグ ニアニア アニマル。デンジャラス アニマル ネイム。
出川イングリッシュが通じる理由
だいぶ文法も単語も滅茶苦茶に見えますが、英単語をゲットして道も聞いて、ミッションをどんどんクリアしていきます。
試験では不合格になる英語なのに、なぜ出川イングリッシュは相手に通じるのでしょうか。
実は、コミュニケーションに大事な色々なコツが自然と使われているんです！
そこで【英会話テクニック】の視点から、出川イングリッシュを解説していきます。
例を挙げている
例えば「画家」を伝えたいとき、出川さんは「ビートルズ、マイケルジャクソンはシンガー。」「ピカソ イコール ワッツ？」と言います。
歌手の例を出して、その後ピカソという画家の名前も挙げているので、相手にちゃんと伝わります。
このように特定の単語が分からなくても例を挙げて伝える、というのは英会話スクールでも教える大事なテクニックです。
実は、単語が思い出せないときに例を挙げるのは、日本語ではみなさん無意識にやっていますよ。
似たものに置き換えている
出川さんは、自由の女神をビッグ ドール（大きい人形）やマネキンと表現したり、イノシシをデンジャラス ピッグ（豚）と伝えています。
実はこれ、英会話において超重要な【他の言葉で置き換える力】なんです。
「言いたいことがあるのに、その英単語が分からなくて伝えられない・・・」
と、もどかしく感じたことがある人も多いのでは。
私が英語を教えていた時も、１つの単語を必死に考えてしまい会話に詰まる人が、大勢いました。
「単語が分からないから話せない。」ではなく、少し意味は変わっても似ている言葉で置き換えることで、聴き手にとって理解しやすくなります。
考えすぎず、とにかく口にする
英語学習者がやりがちなのが、正しく言いたいから頭で英文を組み立ててから話すこと。
本人は気づきにくいですが、傍から見ていると、考えている結構長い時間無言になっています。
日本人は、相手が静かになったら「今考えているのかな」と察しますが、アメリカの文化では「何も言わない＝何も考えていない」と思われてしまいます。
一方で出川さんは、英語でも日本語でも何でも口にしています。
海外の人に日本語は伝わらなくても、「言いたいことがあるんだな」というのは伝わります。
なので、会話が途切れることなく続くんですね。
「伝えたい」という姿勢
出川さんがすごいのは、とにかく相手に伝えたいという姿勢です。
分かってもらえるまで、色んな表現やジェスチャーを使い必死に伝えます。
使っている英語だけ見ると、「セイ！（言え！）」など時にはぶっきらぼうに聞こえる部分もありますが、相手は出川さんを一生懸命理解してあげようとします。
“I’m trying to understand what you’re asking” （質問を分かってあげたいんだよ）と言ってくれる人もいる程です。
そのように、英語の知識関係なく、相手が言いたいことを理解してもらえるのは、全力で向き合って伝えようとしているからです。
私たちの周りにも、英語を全然知らないのに、なぜかすぐに仲良くなっちゃう。楽しそうに会話している。という人が時々いますよね！
出川イングリッシュに見習うポイント
出川イングリッシュには、英会話に欠かせないマインドがいくつも詰め込まれています。
英語を上手く話したい人や、英語に自信がない人にぜひ覚えておいてほしいです！
英語で仕事をする私自身も、英語に自信が無くなったときは出川イングリッシュを観て原点回帰しています。
間違いを恐れず口にする
出川さんは、単語や文法が正しいかは気にせずに、とにかく相手に話しかけます。
英語を話すときに何より重要なのが、間違えを気にせず口にし続けることです。
英語の上達はアウトプットの量に比例します。実際、おしゃべりな人の方は上達が速い傾向にあります。
それに、失敗したくなくて何も言わなければ、何も伝わりません。カチコチに正しく話そうとしている人よりも、間違っていても会話を楽しんでいる人の方が、みなさんも一緒に話したいと思いませんか？
知っている単語で伝えようとする
単語の知識量もまだまだ少ないから・・と自信が持てない人も多いと思います。
ですが、出川イングリッシュを観ていると、特定の単語が分からなくても他の言葉でちゃんと伝わる！ということが立証されていますよね。
番組の企画では「自由の女神」「航空母艦」など難しい単語や固有名詞ですが、それでも最終的に相手に伝わっています。
日常会話でもっと一般的な言葉であれば、みなさんも、すでに知っている単語を駆使して表現するのが、よりできるはずです！
すぐに辞書に頼らず、知っている言葉で表現する習慣をつけると、上達スピードがあがります！
相手に聞き返して確認する
英語で会話していると、ほとんどの人が分かったフリをしてしまいます。本当はよく聞き取れなかったのに分かったことにして、会話が嚙み合わなくなっている光景を、私もよく見かけます。
答えがチグハグで理解していない様子だから、相手は助けたいのに「分かっている」と言われると、助けようがなく困ってしまいます。
ですが、出川さんは分からなかったら相手に聞き返すことが、自然にできています。
例えば、“All men are created equal”（人はみな平等に造られている）が聞き取れず「オーメン クレイジーピーポー？」と聞き返します。
さらに、相手が繰り返すのも聞き取れないため、「ソーリーソーリー」「スローリー」と伝えてゆっくり言ってもらいます。
このように、強がらずに「分からない」と言えることで、自分に寄り添って会話をしてもらえます。
私も留学当初、変なプライドで分かったフリをしていて、英語が上達しませんでした。
勇気を出して「分からない。助けて！」と言ったら皆が寄ってきてくれ、それから急激に英語が伸びたのを、今でも覚えています。
明るく笑顔だと人が寄ってくる
出川イングリッシュで印象的なのは、いきなり話しかけた見知らぬ人も、必死な英語の質問に優しく向き合ってくれることです。
出川さんは、話しかける時から終始明るく笑顔です。その陽気な姿に、観ているこっちも思わず笑ってしまいます。
英語をどれだけ知っているかより、明るい人柄が人を惹きつけるのだと、私も留学やホームステイ、船旅で実感しました。
みなさんも英語を話すときは、自信がなくても笑顔でいることを、意識してみてください！想像以上に相手の反応が変わりますよ！
まとめ
出川イングリッシュは、面白いのはもちろん、自信をもらえますね！
さらにすごいのが、様々な英会話のテクニックが使われている事。だから、相手に伝わるんですね。
みなさんも、明るく積極的に話していくマインドで、英語を楽しんでみてください！今までより、なぜか通じて楽しいのを、実感してもらえること間違いなしです！
