ただ通じる英語じゃなくて、発音もネイティブのような英語が話せたらいいですよね。
でも、どうしたらネイティブ並みの発音が習得できるか、困っている人は多いと思います。
- 自分の発音の、どこを直せば良くなる?
- ネイティブはどんな風に発音してるの?
- どんな練習をしたらよい?
この記事では、そんな悩みを解決します!
- ネイティブのような発音になる、5つの上級テクニック
- 考えずにスラスラ出てくるレベルになる、5つの練習方法
を解説します。
私も日本人として、第二言語で英語を習得したので、「ネイティブの発音に近づけたい!」という気持ちはよく分かります。
ネイティブに褒められる英語になるまで自分が取り組んだことや、元英会話講師として、そして言語学の知識をあわせて、解説します。
あなたも、ネイティブのようなカッコいい発音を習得して、さらに自信をつけましょう!
英語の発音がネイティブ並みの人の特徴5つ
まず、日本人でも、ネイティブのように英語を発音できる人には、どんな特徴があるのか。その共通点を、解説します。
無意識にできていて、本人は自覚してない場合が多いので、体験談などでも触れている人はあまりいません。
あなたもこの5点を意識すると、発音が一段と極まりますよ!
1. ネイティブの話し方を完コピ
英語の発音がきれいな人は、とにかくマネが上手!
ネイティブのように話せるようになりたい!という気持ちが強く、躊躇なく、素直な気持ちでネイティブの発音をマネできています。
下の動画の、ミヤタ ヒュウさんもその一人です。
アメリカに行った当初は英語が全然できなくて、現地の友達と過ごしながら、習得したそうです。
元々英語が話せなかったのが信じられないくらい、発音がとにかくきれい!
そんな彼も、ネイティブの真似が大事と、言っています。
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意味が分からない単語でも、深く考えずとにかくマネする。yeahやnoですら完コピしていますね。
ただ遊んでいるように見えますが、いつもマネしているから、ネイティブのようにきれいな発音が習得できているんです!
2英語の発音ルールを体得
英語の発生の仕方は、日本語とは違います。
ネイティブのように発音できる人は、その英語の発音ルールを体得しています。
といっても、話すときに毎回、そのルールを頭で考えて発音している訳ではありません。
ネイティブ並みのスピーキング力がある人は、無意識でも英語らしい発音の仕方ができるような、学び方をしているので、体に染みついているんです。
なので、どんな英文でも(たとえ初めて言う単語でも)、英語の発音規則を自然と当てはめることができます!
3. ネイティブと顔の動かし方が同じ
ネイティブのように発音できる人は、顔の使い方もネイティブと似ています。
さきほど、英語と日本語は発声の仕方が違う、と言いました。発声方法が違うので、顔の動かし方・筋肉の使い方も、必然的に異なります。
英語話者は、表情が豊かなイメージがありませんか?
もちろん文化的な感情表現の違いもありますが、英語は顔を大きく動かして発音する言語だからです。
(口を大きく動かさないと、発音できない言語なんです)
なので、顔の表情も含めてネイティブのマネをしている人は、発音の自然とネイティブに近づきます。
4. 英語を大量に聞く&使う
日本人だけど、英語の発音がネイティブ並みの人は、とにかくたくさん英語に触れ、話しています。
発音が上手な人は、積極的で楽しく英語を学んでいる人が多いので、一見、いとも簡単に英語を習得したように見えますが、そうではありません。
英語が上手なローラさんも、元々英語が話せず、上達するためにマネージャーをアメリカ人に変えたそう。
ロスに引っ越して毎日英語に触れている今でも、英会話レッスンや勉強を続けているそうです。
きょうは素敵なハウスでジュエリーキャンペーンの撮影をしたんだ🌳2年前にあったヘアスタイリストさんに英語がうまくなったねって褒められたの。英語が話せるようになってくるとね。今まで知らなかった情報や文化にふれてもっともっと視野が広くなって楽しくなるんだ☺️たくさんの人に学んで欲しい💕 pic.twitter.com/jZrF1u40iw
— ROLA (@RolaWorLD) August 15, 2020
発音が上達する人と、そうでない人の大きな違いは、インプットとアウトプットの量です!
5. 耳から英語をインプット
発音がきれいな人たちは共通して、英語は耳から学んでいます。
教科書を読んで学ぶのではなく、実際の会話や音楽、映画などを聞いたまま真似します。スペル(文字)は気にしません。
一方で、カタカナ的な発音の人は、参考書や単語帳を読んで、英語を覚えようとする人が非常に多いです。
音から入るか、文字から入るかが、発音のきれいさの違いです!
耳からの発音インプットが効果的な理由
- 英語はスペル(文字)と実際の発音が違う
- 文字を見ると、カタカナ的な発音を想像する
- 文字から得た発音のイメージから抜け出せなくなる
日本語を学んでいる海外でイメージすると、分かりやすいです。
文字を追うように「ありが、とう、ござい、ます」と言うよりも、
耳でマネて「あーとざいまーす!」と言う方が、日本人ぽい自然な発音だと感じませんか。
ネイティブらしい発音の習得には、文字より「音」が大事です!
発音をネイティブ並みにするコツ
続いて、あなたもネイティブのような発音ができる、5つのコツを教えます!
英語の発音をネイティブ並みするコツ
ネイティブ英語の発音ルールを知る
感覚的に、ネイティブの真似ができる人は良いですが、
「英語の発音の仕組みが気になる!」「説明されないと、うまくマネできない」という人に向けて【英語の発音ルール】を説明します。
①音を繋げる:リンキング
英語は、単語と単語の音が繋がります。
音が繋がるパターンは、主に以下の3つです。
- 子音と母音
- 同じ発音の子音同士
- 母音同士
動画で出た例文をまとめると、
- This is interesting. s+iで「ディスィ」
- This is interesting. s+iで「ズィンテレスティング」
- Not too much. t+tが連結「ナットゥーマッチ」
- Almost there. t+thが連結「オーモスゼア」
- Let’s go out. o+ouで「ゴーワウト」
- My apple. y+aで「マヤッポー」
ネイティブは、このように母音や子音を繋げて発音しています。
リンキングについて、詳しく知りたい方はこちら!
②音を変化させる:フラッピング
もう一つ英語特有のルールは、T+母音は繋がって「D」または「ラ行」のような発音に変わります。
このサマー先生の動画でも紹介しているように、
- water「ワーダー」
- computer「コンピューダー」
- later「レイダー」
など、身近な単語もこの発音ルールに基づいて、音が変わります。
フラッピングの細かい法則やコツは、こちらで紹介しています!
③発音しない音:リダクション
ネイティブの英語において、他にも重要な発音ルールは、「発音しない(弱く言う)音」です。
- 語末の破裂音(g/ d/ b/ p/ t/ k)
- 語頭のh, th
速く話すときは、上記の文字は発音しないか、とても弱く発音します。
こちらのあいうえおフォニックスの動画でも、分かりやすく解説しています!
Let me check the website. 赤字部分は発音しない(弱い)
レッミー チェッ ザ ウェbサイ
- I like her. hは発音しない「ライカ―」
- Just keep them.thは発音しない「キーペン」
特に「発音しないhやth」は、難易度が高く、高度なテクニックです。
だからこそ、上手にできている人を見ると「ネイティブみたいな発音だな」と感じます。
リダクションについては、こちらでさらに詳しく解説しています!
④TRとDRの発音変化【中級】
続いて、ネイティブの発音にグッと近づく発音の仕方、TRとDRを説明します。
例えば、try / dry
ネイティブは「トライ」「ドライ」とは発音せず、「チュライ」「ジュライ」と言います。
- TR=チュラ
- DR=ジュラ
この発音変化ルール、知っていましたか?
trとdrがつく単語は、日常英語でも意外とたくさんあるんです。
なので、この法則を抑えるだけでも、全体的にイティブっぽさが増します!
TRがつく単語例 | |
travel | チュラブル |
trouble | チュラブル |
trip | チュリップ |
strawberry | スチョロウベリー |
strong | スチュロング |
straight | スチュレイト |
electric | エレクチュリック |
restroom | レスチュルーム |
control | コンチョロール |
DRがつく単語例 | |
drive | ジュライブ |
drink | ジュリンク |
dream | ジュリーム |
drop | ジュロップ |
dress | ジュレス |
laundry | ランジュリー |
address | アジュレス |
hundred | ハンジュレッド |
bedroom | ベッジュルーム |
他にも挙げたらキリがない程、よく使う単語にもtrやdrは入っています!
⑤飲み込むTの発音【上級】
最後に紹介する発音ルールは、日本人には発音が難しい【グロッタルT】です。
グロッタルTとは、tan/ ton/ tenなどを飲み込むような「ン」で発音することです。
- cottonは「コッンー」
- writtenは「リン―」
となります。「ン―」ってどんな発音!?と思いますよね。
だいぶ上級レベルですが、これができるとネイティブ英語にさらに近づきます!
文字だと分かりにくいので、発音の仕方を分かりやすく説明している、動画を紹介します。
グロッタルTについては、こちらでさらに詳しく解説しています。
ここまでが、英語の発音ルール紹介です。
次に、今あなたにある日本語っぽい発音の癖を、どう無くすかを教えます!
発音矯正のポイント
「自分とネイティブの発音は、何かが違う」と感じる原因は、日本語式の発生・発音の仕方で、英語を言おうとしているからです。
日本語っぽさを取り除いて英語らしさを出すと、あなたの発音もきっと、ぐんと変わります。
発音を矯正するポイントは、以下の3つ!
①母音を言い分ける
【母音の発音】がうまくできると、よりネイティブらしい発音になります。
日本語には母音は「あいうえお」の5つですが、英語には15種類あるとも言われています(研究者の数え方によって数は前後します)。
例えば同じ「ア」でも、staff(スタッフ)とstuff(もの)のように、微妙な発音の違いで、全く別の単語になります。
この動画でも、”a”は明るい「ア」、”u”は暗くて短い「ア」と説明しています。
動画でも言っているように、口の開き方で、発音が各段に良くなります!
さきほど話した「発音がきれいな人は、顔の動かし方がネイティブと同じ」に繋がりますね。
ちなみに、明るい「ア」と暗い「ア」の違いは、Kevin’s English Roomのケビンもこの動画で触れています。
「バラー(batter)じゃなくてバラー(butter)!」と一生懸命説明しているので、気になる人はこの動画も見てみてください。
②wとshを強く発声する
子音の発音の仕方も、ネイティブに近づくポイントです。
特にwとshを意識するだけで、ぐんと発音が良くなります!
コツは、日本語の「ウ」や「シュ」よりも強めに発音すること。
この動画でも、wは口をよりすぼめて震わせると説明しています。
shの場合も、強めに息を出すように発音すると、ネイティブのように言えます!
③強弱(アクセント)とリズムを意識
一つ一つの発音ができるようになった人は、文全体の強弱とリズムも意識すると、より一層ネイティブのような英語になります。
英語は、大事な言葉は強く、無くても意味が通じるような単語は弱く、発音します。
その強弱をつけたリズムがあると、ネイティブの英語っぽくなります。
- I need it right now. 2拍で言う
- Where have you been? 2拍で言う
- He always makes people around him smile. 3拍で言う
手拍子をしながら言うと、言いやすいです。
音読練習は、このリズムや強弱が自然とできるようになるので、おすすめの練習法です。
簡単な単語ほど発音を意識する
日本語の会話でもよく使う英単語は、日本人ぽい発音になりやすいので要注意!
簡単な単語だからこそ、間違った発音が定着していることが多いです。
ネイティブ並みの発音にしたい人ほど、原点回帰して、よく使う単語の発音を意識しなおしましょう。
onlyやsoft、love、enjoyと言った簡単な単語も、カタカナの発音とは異なるんです!
- Onlyは「オウンリー」
- Softは「サーフト」
- loveは「ラ(低い&暗いア)v」
- enjoyは「インジョイor アンジョイ」
私たちがよく使う言葉も、実はネイティブの発音とは、ちょっと違うことが分かりますね。
なりきって発音する
本気で発音をネイティブ並みにするための、最後のコツは、「なりきってやること」です。
大事なことは
- 最初は上手くできなくてもOK!
- 間違えは気にせず、とにかく練習する
- 恥ずかしがらずに、ネイティブになりきって発音する
躊躇があると、口の開け方も小さくなって、正しく発音できません。
あなたの周りの発音がきれいな人も、恥ずかしがらずに発音していませんか?
気にせずどんどん話していく人の方が、上達スピードは断然速く、きれいに発音できます!
ここまで来たら、あとは練習するだけ!おすすめ練習法を、つづいて紹介します。
ネイティブ並みの発音にする練習法5つ
これが、一番重要&最後のステップです!
ネイティブレベルの発音にするコツが分かって、ここで満足して終わったら、あなたの発音は、結局今までと変わりません。
習得するのに大事なのは、練習すること。
ネイティブのような発音をゲットするための、勉強法を紹介します。
上から順に、手軽に取り組める練習法になっています!
1洋楽で発音をマネする
- 手軽度★★★
- 効果★☆☆
歌が好き、歌だと発音をマネしやすい、と言う人は洋楽で練習してみましょう。
特にバラードの曲は、発音がはっきり聞こえるのでおすすめです。
リズムもあり楽しく身に着くのがメリットですが、発音が間違ったまま練習を続けることもあるので注意です。
2正しいやり方で音読する
- 手軽度★★☆
- 効果★☆☆
音読練習も、発音を上達させるのに効果的です。
初めは一文から取り組み、上級者はニュースを音読するなど、レベルに合った教材を選びやすいです。
その一方、ネイティブと自分の発音がどう違うか、うまく発声するコツが分からないまま、続けると効果が出にくいので注意です。
3おすすめ発音矯正アプリ
- 手軽度★★★
- 効果★☆☆
発音練習ができるアプリもあります。
トーキングマラソン(2週間無料)
トーキングマラソンは、英会話練習ができるアプリで、辞書や学習教材で有名な株式会社アルクのものです。
一回5分から英会話フレーズを練習でき、発音チェック機能もあります。
特にゲーム感覚で気軽に学びたい人、自分のペースで好きなとき・好きな場所で練習したい人におすすめです。
月4,378円ですが、2週間無料トライアルできるので、ぜひ自分の発音を試してみてください!
(無料期間が終わると、自動で有料に切り替わるので、お気をつけください)
\2週間無料体験あり/
英語発音ドリルAtoZ(無料)
無料で発音チェックできるアプリです。単語に加えて文章も練習でき、音声波形で確認できるのも特徴です。
ですが、「判定基準が分からない。お手本を聞かせても×採点だった」という低評価もあります。
英語発音ドリルAtoZ App Storeレビューより
どうしても無料のアプリの性能なので、そこは理解した上で使うのがよいでしょう。
Siri
iPhoneユーザーの人は、Siri機能を使って発音練習もできます。
専用の発音チェッカーではないので、発音が間違っていても文脈で聞き取ってしまうこともありますが、設定を変えるだけですぐに始められるのは、メリットです。
Siriを使った発音練習法、例文、便利なフレーズをこちらで紹介しています!
アプリは手軽に発音確認ができる良さの半面、どうしてもデメリットはあり「自分では何が間違っているか分からない。」という声も多いです。
しっかり上達させたい人は、以下のようなスクールがおすすめです。
4おすすめ発音矯正スクール
手軽度★☆☆
効果★★★
「お金がかかっても、確実に発音を良くしたい!」という人におすすめは、スクールです。
コーチが発音を細かく指導してくれるので、直すべき箇所や、発音の仕方のコツが明確になります。
プログリット
PROGRITは、英語学習コーチングスクールです。
本田圭佑さんの広告で知ったり、社長と弘中アナの結婚でプログリットを知った方も多いかもしれません。
プログリットでは、個々の英語力に科学的に合った、学習プランを組んでくれ、専属コーチが毎日のトレーニングをサポートをしてくれます。
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パーソナルトレーニングなので、効果は高いぶん、普通の英会話スクールよりも受講費が高いので、気軽に練習したい人にはおすすめしません。
コーチングスクールは今増えていますが、音声添削が毎日受けられるスクールは少ないので、プログリットは発音を強化したい人に特におすすめです。
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また、個別の発音指導に加えて、英会話レッスンも含まれています。
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5留学して生活の中で実践習得
手軽度★☆☆
効果★★★
ネイティブ並みの発音をゲットする方法として、最後に紹介するのが留学です。
手間はかかりますが、英語を浴びる環境に身をおけるので、やはり効果は大きいです。
英語を頑張るしかない追い込まれた環境だと、上達が速いと私は感じてきました。
お金も時間も勇気も要りますが、本気で英語をマスターしたい人には、ぜひ留学してほしいです。
まとめ:やり方次第で、英語の発音はネイティブ並みにできる
発音がネイティブ並みの人の特徴や、重要な発音のコツ、ネイティブ発音を習得するための練習方法を、紹介しました。
- 発声や顔の使い方まで、ネイティブを完コピする
- 大量のインプット&アウトプットをする
- 簡単な単語ほど、発音を再確認する
- 手軽に始めるなら、洋楽・音読・発音アプリ
- 本気で発音をマスターしたい人向け
コーチングPROGRIT
発音専門英語コーチング【ハツオン】
正しいやり方で頑張れば、成果は出ます!
ネイティブのような発音を習得して、さらに英語に自信をつけましょう!
発音だけでなく、表現の仕方など英語力全体をネイティブレベルにする方法は、こちらで紹介しています。