「リンキングを習得して、英語の発音をよくしたい!」「速い英語も、聞き取れるようにしたい!」
と言う人のために、今回はリンキングのルール&練習法を紹介します。
リンキングの法則は比較的シンプルなので、ポイントを押さえれば大丈夫です。
この記事には例文もあるので、読みながら練習ができます。
また【4つの練習方法・教材】から、きっとご自身に合ったものが見つかりますよ!
リンキングとは
リンキングとは、英語の発音法則の一つで、音同士を繋げて発音することです。
(『リエゾン』(フランス語で「つなぎ」の意味)と呼ばれることもあります。)
And you?「エンジュ」のように、単語と単語の音が繋がることもあれば、
teammate「ティーメイト」のように、一つの単語内で音が繋がって変化することもあります。
言いやすくするために、発音が変化するのがリンキングです。
リンキングを習得するメリット
リンキングを習得すると、以下のことが出来るようになります。
- 英語が聞き取れる
- より自然な発音で話せるようになる
英語が聞き取れるようになる
英語は、リンキングの法則が適応された発音が、文中にいくつも出てきます。
特にネイティブは、より早く話そうとして、自然とリンキングを多用します。
なので、リンキングの仕組みが分かると、今までは1語に聞こえていた言葉も、2語や3語に分かれて聞き取れるようになります。
リスニングをしていて何の単語か見当がつかないものも、実際は、簡単な単語の組み合わせだったりします。
より自然な発音で話せるようになる
リンキングを使って話せるようになると、単語同士を流れるようにスムーズに言えるので、よりネイティブに近い発音になります。
リンキングを使うと、速く英文を言えるようになるので、コミュニケーションの流れが止まらず、会話もさらに弾みますよ。
リンキング3つの音の変化ルール
リンキングには、大きく分けて3つのパターンがあります。
ルール1:子音+母音
一つ目のリンキングの法則は、「子音+母音」の繋がりです。
前の単語の最後が子音終わり、次の単語が母音で始まるとき、その子音と母音を合わせて発音します。
例を見てみましょう。
And I …
d+I ▶「エンダイ」
*dの音が消えて「エンナイ」でもOK!
Check it!
ck+i ▶「チェキッ」
cup of tea
p+o ▶「カッポb ティー」
Yのリンキング
yも子音と繋がって、音が変わります。
Thank you. 「キュ」
And you? 「ジュ」
How about you?「チュ」
*tが消えて「ハウバウユー」でもOK
このように、日本人がよく知っているフレーズにも、リンキングが適応されています。
例文で練習してみましょう!
- I just send you an email, so please check it.
今メールを送ったので確認してください - I’m gonna get a cup of tea. How about you?
私紅茶を頼もうと思うけど、あなたもどう?
ルール2:子音+子音
同じ子音が続くときに、2度言わずに、音が繋がってその子音は1回分しか言いません。
Just stop!
▶【stが重複】ジャストップ
Write with the pen
▶【thが重複】ライ ウィザ ペン
nice skirt
▶【ス(c/s)が重複】ナイスカーt
large juice
▶【ジ(ge/j)が重複】ラージュース
prime minister(総理大臣)
▶【mが重複】プライミニスター
音が似ている子音同士が繋がるパターン
完全に同じ子音でなくても、似ている音が続くときにも、リンキングは起きます。
tennis shoes
▶【sとsh】テニシューズ
background
▶【ckとg】バッグラウンド
horseshoe (馬蹄)
▶【sとsh】ホ―シュー
一つの単語内で、子音同士が繋がるパターン
2つの単語がくっつくだけでなく、一つの単語の中でも、子音同士が連なっていると繋がります。
homemade ホゥメイド
teammate ティーメイト
厳密には、子音同士がくっつくときは、単純に一度にまとめて言うのではなく、その子音の前に0.2秒ほど溜めて、発音します。
例)with those→ウィ(ッ)ゾーズ
では、文章で発音練習してみましょう!
- Shuold I write with that pen, or can I use my own pen?
そのペンで書いた方がいいですか?それとも、自分のペンを使ってもいいですか? - I found a nice skirt at a shop yesterday.
昨日お店ですてきなスカートを見つけたの。
さきほど説明したルール1「子音+母音」(青色)も合わせて、言ってみましょう
- Shuold I write with the pen, or can I use my own pen?
- I found a nice skirt at a shop yesterday.
単体だと簡単ですが、全部意識しようとすると、慣れるまでは言いにくいですよね。
ルール3:母音+母音
2つ目のリンキング法則は、「母音+母音」の音の繋がりです。
so old ソオ―ルd
do each one ドウィーチ ワン
my own マヨン
繋げると、各段に言いやすくなります!
これも例文で練習してみましょう。
- Wow. This castle looks so old.
このお城とても古そうだね - Shuold I write with that pen, or can I use my own pen?
そのペンで書いた方がいいですか?それとも、自分のペンを使ってもいいですか?
もう一度、今度はルール1「子音+母音」とルール2「子音+子音」も併せて、発音してみましょう!
- Wow. This castle looks so old.
- Shuold I write with that pen, or can I use my own pen?
だいぶ難易度が上がりましたが、発音できましたか?
練習すれば、考えなくても言えるようになります!
次は、おすすめの練習法を紹介します。
リンキングおすすめの練習法
リンキングの法則が分かったら、何度も練習しましょう!
3つのルールを素早く当てはめてスムーズに話すには、慣れが必須です。
自転車に乗るときに、右足を強く踏み込んで、次に左足を・・と考えませんよね。
最初はそう教わっても、何度も乗り練習して、最終的に考えなくても漕げるようになります。
英語の発音も同様です。
何度も口に出していくと、頭で考えなくてもリンキングを適応して話せるようになります。
特にリンキングは「発音しやすくするためのルール」なので、口が勝手に発音しやすいように動くんです。
音読
<論理派>感覚よりも、頭で発音を理解しながら、取り組みたい人
音読練習は、正しく取り組めば、リスニング力にも発音力にも効果が大きいです。
「音読しても効果が出なかった」という人に聞くと、みなさん間違ったやり方をしています。
音読のポイント
- 自分に合った教材を選ぶ
- まずは英文を見ずに、耳だけで聴きとる
- どの箇所に発音ルールが使われているかチェック
音読の手順や、おすすめの教材と選ぶポイントなどを、こちらで紹介しています!
音読(シャドーイング)を先生に添削してほしい人は、シャドテンがおすすめです。
洋楽
<感覚派>細かく考えずに、やりながら習得したい人
発音矯正スクール
<確実・安心>間違ったまま練習し続ける心配なく、確実に成果を出したい人
発音専門英語コーチング【ハツオン】
最短2ヵ月で発音が変わる、サポート満足度97%のスクールです。
発音に特化したプロの指導だけでなく、英会話も受けられます。
英語学習コーチングPROGRIT
毎日音読音声も添削してもらえ、コーチの学習サポートがあるコーチングです。
無料カウンセリングでは、自分の英語力分析もやってもらえます。
リンキングを練習するときのコツ
発音練習をするときは、以下の点を意識しましょう!
- ネイティブになりきって発音する
- 固定概念にとらわれずに聴く
- 一人でやる場合は、録音して聞き比べる
ネイティブになりきって発音する
英語らしく発音することを、恥ずかしがっているうちは、ネイティブのような発音はできません。
それは、英語は日本語よりも、顔の筋肉を大きく使って発音する言語だからです。
口の動かし方的にも、みなさんのその感じ方は、間違っていないのです。
本物に近づくには、本物のマネをするのが何よりの近道ですよ!
固定概念にとらわれずに聴く
カタカナ英語的な発音になってしまう人は、「この単語はこう発音するだろう」という間違って思い込んでいるケースが多いです。
cameraはキャムラ。
onlyはオウンリー。
日本人が想定する発音と、実際の発音は違うので、オープンな気持ちで聴こうとすることが大切です。
一人でやる場合は、録音して聞き比べる
さきほど紹介したシャドーイング添削や発音スクールのように、プロに見てもらう人は心配いりませんが、独学で練習する人は自分の発音を録音しましょう。
録音を聞くと、自分の発音を少しでも客観的に比較できます。
出来ているつもりでもお手本とだいぶ違ったり、苦手な箇所が明確になりますよ。
リンキングは音同士が繋がる、英語の発音ルール
リンキングは、子音や母音が繋がって、一つの音に変化する発音のルールです。
- 子音+母音 Check it.
- 子音+子音 homemade
- 母音+母音 so old
リンキングを練習して、より自然なスピーキング力を身につけましょう!