「公式問題集を使いたいけど、勉強方法が分からない」と困っていませんか?
2回分しかないのに3000円以上するので、数回しか使わないのはもったいない・・・
と思いますよね。
実は、効果的に使えば1回分を7周活用できるんです!しかも、実力が確実にアップします!
TOEIC960点、対策指導の経験がある私が、今回は【点数が伸びる公式問題集の使い方】を教えます。
公式問題集での勉強が良い理由
本屋さんに行くと、たくさんのTOEIC本が並んでいますよね。公式問題集のように、試験が2、3回分載っているのもあれば、問題形式ごとに練習問題がある本もあります。なぜ公式問題集が良いのでしょうか。
まず、公式問題集を使うメリットとデメリットをお伝えします。
1 本番さながらの通し練習ができる
2 パートごとにバランスよく練習が出来る
1 一部を集中してトレーニングするには、問題量が少ない
2 初・中級者には、解説が不足している
それぞれ詳しく説明していきます。
メリット
まずは2つのメリットを解説します。
本番のように、リスニングからリーディングまで全てを通して解く練習は、TOEICには必須です。公式問題集であれば、それを行えます。
TOEICは英検と違って制限時間に対して問題数が多く、テンポよく解く必要があります。そのスピードに加えてスタミナも鍛える必要があるので、模擬試験として公式問題集を使います。
公式問題集であれば、リスニングのPart1からリーディングのPart7まで、満遍なく練習ができます。
特にTOEIC初心者は、リーディングだけ、リスニングだけの問題集や、Part5の問題だけが載っている本を使っている人も多いです。
自分の課題が分かっていて、そこに特化したトレーニング目的なら良いですが、まず一冊目に買うなら、すべての問題をバランスよく練習ができ、全体の苦手も分析できる模試形式の本がおすすめです。
デメリット
一方で、公式問題集にはこんなデメリットもあります。
公式問題集は一冊に2回分しか収録されていないので、問題数が少ないのが、デメリットです。3,300円で2回分だと割高にも感じますよね。
特に、Part5の穴埋め問題など、一部に特化したトレーニングをするにはこの一冊だけでは足りません。そのほかアプリやテキストが別に必要になります。
公式問題集にも解説はありますが、必要最低限のことしか書いてありません。
そのため、英語初級者・中級者で独学で勉強している人には、本の解説だけでは解答の理由が分かりにくいです。公式問題集は、ある程度の英語力がないと、自力で疑問を解決するのは難しいです。
どの問題集を買うべき?
公式問題集の中でもどれを買うべきなのか。類似の模試集ではダメなのか。気になりますよね。
結論から言うと、「新形式(2016年5月以降)に対応している問題集ならOK」です。
以下の3つの問題集を説明します!
2 非公式問題集
3 パート別問題集
1 公式問題集の特徴
・TOEIC対策には必須の、通し練習ができる
・解答解説は、初心者には分かりにくい
・非公式の本より値段が高い
それ以降のものは特に違いはありませんが、迷う人は最新号を選べば間違いありません。
2 非公式問題集の特徴
また、公式ではない模試問題集もあります。そのような非公式の模試を使って練習しても問題ありません。
公式問題集との違いとしては、以下の特徴があります。
・2or3回分の模擬問題が載っている
・TOEIC対策には必須の、通し練習ができる
・問題ごとに難易度の表示がある
・解説や覚えるポイントがより分かりやすく説明されている
・公式本より低価格
・サイズが公式より一回り小さいものもある
非公式であっても、徹底的にテストを分析して作られているので、問題の内容に大きな違いはありません。
また、問題ごとに難易度が書いてあるので、優先して取り組むべき問題が分かるので、特に初心者・中級者におすすめです。
例えば、この模擬問題本は、3回分の模試が載っていて且つ公式の本より安いです。
3 パートごとの問題集
上記のように、本番同様に200問を通し練習できる模擬問題とは別に、パート別の練習問題集も売っています。
・苦手な問題を集中的に練習できる
・自分の難易度に合った問題を練習できる
・模擬問題の練習は必須なので、二冊目として買うのがおすすめ
穴埋め問題や、長文問題がたくさん練習できる問題集は、一部を集中的に対策できるのがメリットです。
また、500点向け、700点向けなど、レベルに合わせた本もあるので、初・中級の人が自分に必要な難易度の問題のみを練習することが可能です。
TOEICは集中力や時間配分も、高得点のカギなので、模擬練習は必要になります。なので、パート別問題集はプラスαで買う人におすすめです!
公式問題集の効果的な使い方
それでは、TOEIC公式問題集(模試問題集)の使い方7ステップを解説していきます。
問題集の中の1回分を使う流れは以下のようになります。
2 時間を計らず解き直す
3 丸付けをして分析
4 解答の確認
5 練習問題として使う
6 単語帳替わりに使う
7 試験直前に通して解く
一回解いたら終わりは、もったいない!詳しく説明するので、注意して読んでくださいね。
1 本番同様に時間を計って通して解く
まずは、本番同様に時間を計り、リスニングからリーディングまで通して問題を解きましょう。
本番と同じ条件でやりたいので、2時間最後まで邪魔されずに集中できる環境で、行ってくださいね!
2 時間を計らず解き直す【重要】
答えが気になると思いますが、まだ丸付けはしないで!今度は好きなだけ時間をかけて、もう一度解き直します。
その際、同じマークシートに違う色やマークで答えを選びましょう。後で、一周目と二周目の解答を比較しやすいです。
3 丸付けをして分析【重要】
二周解き終わったら丸付けをします。ここで重要なのが、二度の解答を見て自分の課題を分析することです。どの問題が苦手なのかが分かります。
みなさんも下と照らし合わせて確認してください。
その問題は理解できている
完全には理解出来ておらず、不安定。
時間をかければ解けるので、理解はしている。テンポよく解答できるようにトレーニングする
知識不足。解説を受けて問題を理解し、知識を付ける必要がある
こうすることで、自分の苦手な部分が一目瞭然で分かりますよ。
4 解答を確認
丸付けしただけでは、間違った問題は解けるようになりませんよね。なぜ間違っているのか納得できるまで確認しましょう。
特に初・中級者は、他の選択肢についても、なぜ正解じゃないのか自分で説明できるようにしましょう。時間がかかる部分ですが、何となくではなく、一つずつ深く理解することで、次から確実に点数を取れるようになりますよ!
5 練習問題として使う
一通り、問題の正誤を確認できたら、その問題を使ってトレーニングをしましょう。ここまで順にやっていれば、この時点で既に自分の課題が分かっているはずなので、その対策練習をしてくださいね。
・音読(オーバーラッピング、シャドーイング)
・Part1写真から出来る限りの単語を想定
・Part2ディクテーション
・Part3選択肢から、流れる会話を想定
・Part4要約
リスニングが聞き取れない原因と対策については、こちらで詳しく解説しています!
・Part5一部だけ読んで解答する癖付け
・Part6代名詞が指すものを明確にする
・Part7戻り訳せずに、前から読む癖付け
・Part7知らない語は読み飛ばし、分かる語から大意を捉える
・Part7時間を計って速読
全体的なコツは、こちらの記事で紹介しています。
6 単語帳替わりに使う
問題集は使い込めば、必然的に頻出単語も勉強できます!
私は個人的に既製品の単語帳が苦手なので、TOEIC960点を取った際も、単語帳は一冊も買わず公式問題集だけを使っていました。
1 問題文で知らない単語にハイライトを引く
2 解説・辞書で意味を確認(問題はまた使うので、意味は書き込まない)
3 自分の単語帳を作る
何度もマーカーを引く単語も、その数だけ単語帳に加えるのがポイントです!
反復復習することで、記憶が定着しやすくなります。
詳しい単語の覚え方は、こちらで説明しています!
7 試験直前に通して解く
最後の公式問題集の使い方は、本番直前にもう一度通して解くことです。本番さながらで行うために、時間は計ってくださいね。
前日にやると解答の確認が間に合わないので、1週間~数日前がおすすめです。
直前に模擬テストをすることで、以下のメリットがありますよ!
以上が、公式問題集・模擬試験集を使った7つのステップです!
まとめ
今回はTOEIC公式問題集を使用した勉強方法をお伝えしました。
7つの手順をまとめると、
2 時間を気にせず解きなおす
3 答え合わせで、自分の課題を分析
4 納得するまで解答を確認
5 トレーニングに活用
6 自分の単語帳を作る
7 本番前のワームアップ、最終確認
4番目の答えの理由を確認は、自力で勉強している人は難しい場合もあると思います。ですが、そこをおざなりにしていると、その問題はいつまで経っても解けるようになりません。
確実に点数を上げたい人は、お金がかかりますがプロにサポートしてもらう人もいます。興味がある人は、こちらを参考にしてください。