・すぐに使えるTOEICのコツを知りたい
・今からでも間に合う、テクニックは?
・パートごとの解き方を教えてほしい
こんな悩みに、TOEICオタクの筆者がお答えします。
私は何人もTOEICを教えてきましたが、テストを余裕で解き終えられる人を見たことがありません。TOEICはいかにコツやテクニックを実践できるか、が鍵となります。
① 試験当日のコツ
② リスニングのPart別のコツ
③ リーディングのPart別のコツ
最終的にTOEIC960点をとれた私ですが、当時は、「コツをネットで調べる」「スクールで教えてもらう」という発想がなく、自分で試行錯誤しながらTOEICのテクニックを見つけ、毎月テストを受けていました。
今思えば、誰かに頼ったらすぐにコツが分かって苦労が少なかったかも・・・。
そんな私が
独学で得たテクニック・4年間のTOEICの指導経験を活かして
本記事で今から使えるTOEICのテクニックをお伝えします。
みなさんのスコアUPのお役に立てれば嬉しいです。
当日のコツ
まずは誰でも始められる、試験当日に取り入れるべきポイントを紹介します。
ここにあるコツは些細なことですが、TOEIC高得点の人こそ取り入れていますよ。
では、一つずつ説明していきます。
① 先が丸い鉛筆を使用
尖った鉛筆、ましてやシャーペンで解答している人は、今すぐやめて!
解答は必ず、先が丸い鉛筆を使い、解答時間を節約しましょう。
たかが筆記用具かもしれませんが、マークシートを塗る時間を削れば、その分解答に時間を回せます。
TOEICは秒単位で取り組むテストです。出来ることから取り入れましょう!
② 練習時と同じ時計を使う
できれば試験本番も、普段テスト勉強で使っている時計を使いましょう。
本番解答中は、すごく焦るので、見慣れているものが良いです。
練習の時に時計を使っていない人は、今から必ず使いましょう。
TOEICはタイムマネジメントが高得点のカギになります。
特に模擬試験(通し練習)のときは、時計の使用は必須ですよ!
私は試験会場に着いてから腕時計が止まり、試験中ずっと残り時間が分からない恐怖と戦った経験があります。
③ 羽織りを持っていく
真夏でも試験会場はクーラーで冷えていることがあります。
寒すぎたり暑過ぎて、テストに集中できないのはもったいないので服装は大事です。
膝にかけたり着脱して調整しやすいので、カーディガンなどの羽織を持っていくのがオススメです。
リスニングのコツ
ここからは、リスニングのパートごとにすぐに実践できるテクニックをご紹介します。
TOEIC初心者の人は、自分が始められそうなこと2,3個からでも良いので見つけてくださいね。
既に対策をしている人は、自分が出来ている事がどれくらいあるか、確認のつもりで読んでみてください。
Part1
問題形式:写真について正しい文を選ぶ
Part1は、問題数も少なく比較的簡単だからこそ、点数を稼ぎましょう。
Part1のコツ
コツ① 写真から多くの単語を想像する
この写真の場合、みなさんならどんな単語を思い浮かべられますか?
people, computers, table
このように名詞ばかり挙げていませんか?
実際の問題では、名詞以外も重要なキーワードになります。
(例)working, discussig, having a meeting
(例)messy, seated, all over
(例)in a room, around the table, on the desk
できるだけ多くの単語を想定すことが、Part1のコツです。
コツ② 写真の中心以外にも注目
つい写真の中の目立つものだけに注目しがちですが、
TOIECでは「そこに着目するの?!」という程の背景の小さな部分から出題される問題があります。
この写真だと、「床はカーペット」「右下の人だけジャケットを着ている」などです。
みなさんは目を向けられていましたか?隅々まで写真を観察することで正答率がUPします。
コツ③ 一語一句、写真に合うものを選ぶ
「聞こえた1.2語が合っているから、その文を選ぶ」ことをしていませんか?
私が指導しているときも、そういう人をよく目にします。
しかし、TOIECでは一見正しいようで、不適切な単語が一語含まれている文が多くあります。
これを聞いたとき「”laptops” が合っているから(A)だ!」と選ぶのは危険です。
最初の一語 “all”は合っていませんね。(全員がパソコンで作業している訳ではありません。)
文で読めば簡単にこなせても、実際のテストで耳だけで聞いていると、起きやすいミスです。
正解だと思っても油断せずに、よく聞いて選択しましょう。
Part1の攻略法は、こちらで詳しく解説しています!
Part2
問題形式:質問に対する答え方を選ぶ
Part2には、以下の3つのコツがあります。
コツ① 最初の一語を必ず聞き取る
解答を悩んで、次の問題が始まってしまうことはありませんか?
特にTOEIC初・中級者に多いパターンです。
Part2は、質問の冒頭を聞き取ることが重要です。
いくら解答を悩んでいても、次が始まったら潔く諦めて、すぐ切り替えることを徹底しましょう。
コツ② ひっかけパターンを知る
TOEICにはよく出るひっかけパターンがあります。
<ひっかけパターン>
- 同音異義語 (write / right)
- 発音が似てる語 (hire, fire)
- 全く同じ語、形式を変えた語 (discuss→discussion)
- 関連語 (copier, documents)
ひっかけは100%絶対ではありませんが、不正解の確立はとても高いので要注意です。
高確率で不正解なので、迷ったら、ひっかけの語が含まれるもの以外を選ぶことをオススメします。
例えば、”hire”と”fire”。文字を見れば違いは明確ですが、聞き分けにくい”h”と”f”を、耳だけで判断出来るがポイントになります。
パターンを知っていると、聞きながら「これは音のひっかけだ」と分かるようになります。
【同音異義語リスト】はこちら↓
コツ③ 言葉の「意図、真意」を想像する
リスニングPart2の最後のコツは、言葉の意図を想像することです。
単語のみで判断するのではなく、質問や返事の意図を考えると正答率がUPします。
例えば
に対して、必ずしも「Whereで尋ねている= 相手は場所を答える」とは限りません。
という答えもあり得ます。
このように、質問に質問で聞き返す解答でも迷わず選べますか?
単語だけで判断するのは、危険です。
コツは、“Wasn’t it postponed?”から「今日は会議はないよ」という話し手の意図を想像する癖をつけることです。
特に800点以上を取りたい人は、このような問題で点を取れるようにトレーニングしましょう。
こちらで、Part2の詳しい対策法を紹介しています!
Part3
問題形式:2、3人の会話を聞き、一度で3問答える
Part3は、このように、資料つきの問題もあります。
この部分から、読まれる量が長くなり、3問同時に解答するので難易度が格段とあがります。
苦手意識がある人も多いのではないでしょうか。
今回は、Part3の重要な2つのコツを紹介します。
コツ① 問題の先読みは必須
Part3の問題は会話が少し長いので、全部に集中し内容を覚えるのは難しいです。
会話が流れる前に問題を読んでいれば、事前に何を答えるべきか分かり、そこだけに集中して聞き取れます。
- 質問は必ず先に読んでおく
- 余裕がある人は選択肢も軽く目を通す
とてもシンプルなテクニックですが、いざ試験となると中級レベルの人も意外とできていません。
解答を考えることに必死になって、次の問題に目を通す前に、音声が流れ始める事はありませんか?
そこで大切なのが、次のコツ②です。
コツ② 捨て駒を作る
先程も触れましたが、解答をじっくり考える間に、次の問題が始まり慌てて聞く人は多いです。その結果、
の負のサイクルになってしまいます。
特に初・中級者は、時間内に全て解くのは、ほぼ不可能です。
そこで大事なのは、捨て駒を作ること。
- 分からない問題は、適当に塗って次に進む
- 放送後に考えても、答えのヒントはもうない。考えるだけ無駄なことがほとんど。
- すぐ切り替えて、次の問題の正答率をあげるべき。
なので、少し考えて分からないものは、潔く諦めて次の問題に集中し、確実に点を取りましょう。
と予め決めてしまうのも手です。欲張って全問不正解なよりも、問題を絞って集中し正答率をあげるのも、TOEICテクニックの1つです。
Part4
問題形式: 一人の長いナレーションを聞き、一度に3問答える
リスニングの最後の問題、Part4です。先程のように、資料を見て答える問題もあります。
ここは前のパートに続き文章が長いこと、さらに一人だけが話しているので、状況が想像しにくいです。
一番難易度が高いので、いかにコツを使えるかが重要となります。
Part4のコツ3つを紹介します。
コツ① 冒頭に言われるナレーション種類を聞き取る
この冒頭のナレーションの種類を聞き取るのは、一番簡単で効果大!なテクニックなのに、やっていない人が多いです。まだやっていない人は、必ずやってください!
聞き取るべきは、ナレーションが流れる前に読まれる↓の太字部分です。
これを聞かないと「誰に向けて」「どこで話されてるか」分からないまま聞き続けることになります。
まさかラジオのトークだなんて、知らずに聞いていても、なかなか分かりませんよね。
一方で、“radio broadcast”と知っていれば、事前に内容の見当をつけられます。
1語聞き取るだけで、ナレーションを聞かずにここまで推測できるんです!やらない手はないですね。
ナレーションの種類は、以下のものがあります。
上記で知らない単語があった人は、必ず覚えましょう。
コツ② 問題の先読み
Part3 と同様ですが、ナレーションが流れる前に問題&(可能なら)選択肢を先読みしましょう。
逆を言うと、先読みできるように前の問題を早めに切り上げる必要があります。
繰り返しになりますが、一つの問題で詰まって何秒も考えていては、次の先読みはできません。
いざ試験となると、諦めるのって意外と難しいんです。
練習の段階から、諦めて次に進む習慣をつけましょう。
コツ③ 頭の中でストーリーを作りながら読む
一人がずっと話しているPart4は、単調なので話が頭に残りにくいです。
そのため、聞いた後に解答しようとしても、内容が思い出せないんです。
TOEICの内容は聞いても忘れてしまいますが、一方で、みなさんの仲の良い友達の話はどうでしょう?
みなさんが、友達から以下の話を聞いたとします。
これを聞いた後はきっと
- どこでTくんに会ったか
- Tくんは誰か
- 彼はどんな格好をしていたか
- 彼が何をしたか
これらをぱっと答えられますよね。
友達の話が頭に残るのは、みなさんが聞きながら(読みながら)次々と情景を頭に浮かべているからです。
同じことをTOEICのテストでもやればいいんです!
具体的には、
とは言っても、試験で実際にやるのは正直難しいです。なので日頃の練習段階から、これをする癖をトレーニングでつけることが重要になります。
こちらでPart4の詳しい勉強法や、教材を紹介しています!
以上がリスニングパートのコツでした。
なかなか聞き取れず悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてください。
リーディング
次に、リーディングのコツを紹介します。リーディングはPart5、Part6、Part7に分かれています。
ここは、時間が足りず解き終わらない人がほとんどです。ただ真っ向から問題を解くのではなく、いかにテクニックを使えるかが大切なので、ぜひ以下のテクニックを使ってスコアUPを狙ってください!
Part5
問題形式: 短文の穴埋め (単語、文法問題)
Part5は文が短いので得意な人が多いですね。ですが!
私は何人も指導してきましたが、全員時間をかけすぎていました。
このパートをいかに速く解いて、後半に時間を残すかがTOEICの点数UPのカギになります。
そこでPart5でスピードアップするコツを解説します。
コツ① 毎回全文読むのはNG
長文に時間を回すために、Part5では解答時間をできるだけ減らします。
実はこのパートは、一部を読めば3秒で解答できる問題もあります。
この場合、”between”だけ読めば、反射的に解答は必ずセットの”and”だと分かります。
でも実際は、時間が足りない初・中級者ほど「全部読まないのは心地悪くて、読んでいます・・」という方が多いです。
そんな人は、読み飛ばすことに慣れる必要があります。
普段の練習段階から、一部読みして次の問題に進むトレーニングを重ねましょう。
今はもどかしくても慣れると出来るようになりますよ。
コツ② 分からない問題は潔く諦める
繰り返しますが、Part5はいかに素早く解き進めるかがポイントです。
Part5の時間配分の目安は1問10-20秒。あと少し読めば分かるかも!とこれ以上時間をかけていませんか?
そもそも知らない単語や文法は、どれだけ考えても答えは出ません。
分からないものは、考えすぎずに1つ選んで次に進みましょう。
これも、一朝一夕で出来ることではありません。日頃の練習から、時間を計って常に時間を意識してトレーニングが重要です。
Part5の対策法や問題集は、こちらで紹介しています。
Part6
問題形式: 長文の穴埋め (語彙、文法、文の挿入)
Part6は前の問題と同じ穴埋めですが、文量が増えます。ここも時間をかけすぎている人がほとんどです。
以下のコツを意識しましょう。
コツ① 時間配分を決める
正直Part6は解くのに時間がかかる上に、正答率をあげにくいです。
Part5と同じように、そもそも知らない語は考えるだけ時間の無駄になります。
1問30秒以内を目安に解答して、テンポよく進めるのがおすすめです。
コツ② 代名詞が何を指すかを意識する
Part6は長文なので、代名詞 (it, they, themなど)が指すものが分かりにくいです。
もちろん例外もありますが、代名詞は基本的に直前の名詞を指します。代名詞が何を指しているかを意識して読むと、内容が正しく理解でき、文の挿入問題も答えやすいです。
練習の仕方としては、ただ問題の正誤だけを確認するのではなく、文中の代名詞が何を指しているのか、自分で考えてから解答の訳で確認する、のがオススメです。
Part7
問題形式: 一つor複数の文書を読み、複数の問題に答える
Part7はリーディングの後半部分、長文ですね。問題数が多く、問題の種類も様々なので苦手意識がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はPart7で正答率をあげる、2つのコツを紹介します。
コツ① ページ1番上にある文章の種類を確認する
これはとても簡単ですぐにできるテクニックです。まだ出来ていない人は、今から始めましょう。
やることは簡単、文書の上に書いてある文書の種類を、必ずチェックするだけ。
この文書はQuestionnarie(アンケート)とEメールだと分かります。
何か分からずに読み進めるのと、アンケートだと知った上で読むのとでは、理解度が全く違いますよね。
他にもTOEIC頻出の文章は以下のようなものがあります。
コツ② Part7にできる限りの解答時間を残す
これはPart5、 6を解くときに意識すべきことですが、Part7のために時間をできるだけ残しましょう。
なぜPart7に時間を費やすべきかというと、このパートだけは、探せば答えが書いてあるからです。
Part5、6は単語や文法問題なので、知識がなければ、どれだけ読んでも考えても答えは出ません。
しかしPart7の長文問題は、文書内に答えやそのヒントが書いてありますよね。
そのため、答えを見つけられるように、時間を残すべきなんです。
Part7から解いた方がいい?という疑問は、こちらで答えています。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、【今日から取り入れられる】当日にできるコツやパートごとのテクニックをご紹介しました。
シンプルなものが多いですが、本番で焦っているときに、全てを実践できるかというと正直難しいです。本番は日頃の癖が顕著に現れるからです。
そのため、テスト勉強のときから、上記のコツを意識して毎回問題を解くことが大切です。テクニックが定着すれば、試験中もそれを発揮できますよ。
また、そもそも自分の癖や本当の弱みを知らない人も多いです。私は独学で勉強していたので、スコアアップに長い間苦戦しました。
一度でもプロの指導を受けると、自分の強みと弱みを分析してもらえ、より自分に効果的な対策ができます。上達しないままTOEICテストを受け続ける・・という事がなくなります。
PROGRITでは、専属コーチが学習管理をしてくれ、成果保証返金制度もあります。
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みなさんのTOEIC勉強、応援しています!
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