「留学は意味ないって聞くけど、本当?」「なぜ意味がないと言われているの?」
「留学に興味があるけど、行っても意味がないのは嫌・・・」
これらの疑問を解消するために、今回は、【留学は本当に意味があるのか】お答えします。
結論から言うと、意味のない留学になることも、あります。
ですが、意味がある留学になるかどうかは、その人によります。
留学を二度経験して、100人以上の体験談も聞いた私が、なぜ「意味がない留学」になってしまうのかを説明します。
そもそも留学ってどんなもの?
一概に留学と言っても、様々なタイプがあります。
「留学は意味がない」という人は、一部の留学だけを指していることもあります。
そのため、どんな留学があるかを知ることは大事です。
留学の種類はたくさんありすぎて、全て挙げたらきりがないので、今回は「留学は意味がないか」を知る上で、特に重要なポイントだけ紹介します。
留学の内容は主に、①通う学校と②期間によって大きく変わります。
・語学学校
・現地の学校
・短期(数週間~1ヵ月
・中期(数か月、半年
・長期(1年以上
それぞれ詳しく解説していきます。
学校の種類
留学の種類は、語学学校・現地学校の2種類に分けられます。
- 【授業内容】英語(ビジネスやTOEICを学べる場合もある)
- 【クラスメイト】留学生のみ
語学学校に通う人は、毎日英語の授業を受けて、会話、文法、ディスカッション、プレゼンテーションなどを学びます。
また、クラスメイトは全員留学生です。
留学する国やクラスのレベルによりますが、クラスメイトの大半が日本人や韓国人ということもあります。
・【授業内容】一般教養や専門知識
・【クラスメイト】現地学生
一方で、現地の公立・私立学校に通う人は、日本の学校と同じように授業を受けます。
例えば、数学・歴史・経済・化学など。その内容を、英語を使って学びます。
クラスメイトは、そこに住んでいる現地の学生です。
なのでアメリカに留学したら、アメリカ人の学生と一緒に、同じ授業に出て、宿題をし、テストを受けます。
期間の種類
留学のタイプは、期間によっても異なります。今回は3つに分けて説明します。
短くて1、2週間から1ヵ月程のプログラムもあります。
この期間だと英語合宿や語学学校に参加する人や、ホームステイだけをする人もいます。
数ヵ月~半年の留学もあります。
この期間の人は、前半と後半で語学学校とワーキングホリデーの両方を経験したり、語学学校だけに通いながら、クラスのレベルを上げていくパターンもあります。
海外で働きながら滞在するやり方です。賃金をもらうパターンや、インターンのように給料はないこと、給与なしだけど居住費は払わなくてよい、など色々なタイプがあります。
1年以上の留学では、現地学校に通う人や語学学校をいくつか回る人、長めにワーキングホリデーをする人もいます。
ここまでが、留学の学校・期間別の紹介になります。
詳しい留学の種類や、ホームステイなどについては、こちらで解説しています。
みんなはなぜ留学するの?
お金も時間もかけて、なぜ留学をするのか。次は、留学に行く人たちの目的を紹介します。
留学の目的は以下の3つが多いです。
1つずつ、詳しく解説していきます。
目的1 英語の上達
英語の上達が、一番多い留学の目的です。
確かに日本国内でも、学校の英語の授業や英会話教室はあります。
ですが、英語に24時間触れられる環境に自分を置いて、確実に上達したくて留学する人が多いです。
ちなみに私は自分の経験から、英語が出来ない人ほど留学すべきだと思っています。
詳しくは、この記事をぜひ読んでみて下さい!
目的2 海外の体験
海外で生活したり異文化に触れたくて、留学をする人もいます。
映画やドラマ、Youtubeで外国の様子は知れますが、一見は百聞に如かず。
自ら現地で体験してこそ、分かることや感じることは本当にたくさんあります。
また、家族や友達と離れて、独り異国の地で生活することで成長したい!という人や、色んな人との出会いや交流を楽しみたい!という人もいますよ。
目的3 専門知識を学ぶ
留学するもう一つの目的は、専門知識を学ぶことです。
海外では、日本とは違う視点から学ぶことができるからです。
例えば、映画や音楽、パフォーマンスについて本場のニューヨークで学びたい。このような留学もあります。
以上が、留学の目的トップ3です。
一概に留学と言っても、何を目的に行くかは人によって異なることが分かりますね。
「留学は意味ない」と言われる理由
ここからは本題の、なぜ「留学は意味ない」と言われることがあるか、についてお話しします。
自分が留学をして意味がないと思ったのか、身近な人を見てそう思うのかは様々だと思います。
今回は、留学は意味がないと言われる一般的な理由を3つ挙げます。
詳しくみていきましょう。
原因1 英語が上達しない人もいる
留学しても、英語があまり上達せずに帰国する人がいるのは、事実です。
先程、留学の目的の多くは「英語の上達」だと話しました。
なので、確かにそれが達成できなければ「留学は無駄だ」と考えることもできますよね。
せっかくお金と時間を費やしているのに、日本で勉強するのと変わらなければ、留学しなくていいと思うかもしれません。
留学で英語が上達しないのは、【本人】【環境】【期間】の3つの要因があります。
本人の努力不足
本人の努力が足りないケースがあります。
留学をすれば自動的に、英語が話せるようになると思っていて、積極的に英語を話さずに過ごす人はいます。
確かに、ずっと英語が聞こえる環境にいれば、リスニング力はUPするかもしれません。
でも話さなければ、スピーキング力が上がらないのは当然ですね。
環境が適していない
いくら本人は頑張る覚悟で留学しても、英語が上達し辛い環境だったということもあります。
例えば、マルタに留学したけど、現地の人はマルタ語を話すから、学校以外で英語の環境が少なかった。
ホームステイをしたけど、家ではホストファミリーは英語以外を話していた、という人もいます。
これでは、いくら本人が努力をしても、英語が伸びるスピードは遅くなってしまいますよね。
期間が足りない
留学したのに英語が上達しないのは、期間が短すぎる場合もあります。
- 物理的に英語が話せるようになる時間が足りない
- 上達に気づけなくて満足できない
といったケースです。
言語は、習得に時間がかかります。現に、英語の習得には「3000時間必要」とも言われています。
また、1年留学した人の体験談や、私自身の経験からも、「話せると実感できるのは7か月後」という人が多いです。
短期の留学でも正しく取り組めば、流暢まではいかなくても、ある程度上達はできます。
ですが、その上達が、自分が期待していたレベルに達しなかったり、自分では上達に気づけていないんですね。
=「留学した意味が無かった」となってしまうんです。
語学だけが、留学の醍醐味ではない!
確かに英語が思ったより上達しないケースもあります。でも、忘れないで!
留学の目的は人によって様々です。その人の目的が達成できれば、「意味があった」と言えるのではないでしょうか。
初めての土地で言語も違う中、一人でちゃんと生活出来るようになって、たくさんの人にも出会えて良かった。
そう本人が達成感を得られたなら、そんな留学もありだと私は思います。
夢カナ留学は、自分の目的に合わせて、オーダーメイドで留学を組んでくれます。一度無料相談してみるのも、おすすめです。
原因2 日本人ばかりと過ごしてしまう
日本人ばかりと過ごし日本語を話す留学を、経験する人もいます。そのため、留学は意味がないと思われてしまいます。
先程の英語に関してと同様に、これにも2パターンあり【楽をしている】か【留学環境が悪い】かです。
楽をしたくて日本人とつるむ
留学中、ずっと日本人と一緒に行動して、日本語で話してしまうケースもあります。
- 英語が分からなくて辛いから、楽な日本語に逃げる
- 居心地が良いから日本人といてしまう
これでは他人が見ても、「せっかくお金をかけて外国に来たのに、日本と同じことをしていたら、留学の意味がない」と思いますよね。
日本人ばかりの環境
一方で「日本人とはあまり過ごしたくなかったけど、やむを得ずそうなってしまった」という人もいます。
新しいことに挑戦する気満々で行ったけど、いざ留学が始まると、周りが日本人だらけだったケースです。
- クラスメイトの大半が日本人で、不可避な状態(語学留学に多い)
- 日本からの友達が一緒に参加していて、授業外でも英語で話す環境にならなかった(日本の学校プログラムに多い)
そうすると、向上心はあったのに、日本と変わらない環境になってしまい、意味のない留学という感想になってしまいます。
原因3 必ずしも就活に有利でない
「留学は意味がない」と言われる3つ目の理由は、就活で有利にならないことがある為です。
特に大学の間に留学した人は、「留学の経歴は就活に関係ない」と言う人もいます。
実際に就活では、以下のように言われています。
- 留学のために大学を留年していると、面接でそのことを深堀される
- 留学経験の有無で採用を決める訳ではない
ですが正直これは、その人によると私は思っています。
確かに留学したら自動的に採用、とはなりません。しかし、
- 自信と人間的な魅力を得られる
- 就活の選択肢が広がる
広い視野や、人とは違った物事の視点が重要な仕事で、留学経験が活きます。
また、英語が話せることで、英語を使う仕事も選択肢に入れば、就職の幅は広がります。
一方で、経験が自分の魅力や就活の選択肢に繋がる、と考えるなら決して留学は無駄ではない。ということですね。
成功者が留学前にすること4つ
「留学しても意味がない」と言われる理由は、留学の目的が達成できない人がいるからです。
冒頭でも言いましたが、留学自体が意味がないのではなく、その人の行動によって、意味のある経験にできるかは、変わってきます。
では、留学で成功出来るのはどんな人でしょうか。
私自身、三度のホームステイと二度の留学をしましたが、特に初めは失敗や後悔もありました。
その経験と、今まで聞いた100人以上の体験談を基に、【留学が成功する人がやっていること】を紹介します。
- 留学の目的を明確にする
- 目的に合った留学先を選ぶ
- 英会話レッスンを受ける
- 出発前に目標を立てる
- 留学の体験談を聞く・読む
どれも留学前にすることですね。
私の経験上、留学する前の行動や意識が、現地での経験の濃さを左右すると強く思っています。
もちろん、留学中に「このままでは良くない!」と気づいて行動を変えられる人もいます。ですが、特に留学期間が短いと、改心した時にはもう帰国まで時間がなかった、という話も聞きます。
なので、出発する前から高い意識を作れる人が、留学で意味のある時間を過ごせます。
では、1つずつ詳しく説明していきます。
1 留学目的を明確にする
「留学しても意味がなかった」と感じるのは、自分の目的が達成できないからです。
逆に言えば、目的が達成できれば「意味がある」と思える訳です。
その為まずは、自分はなぜ今回留学をしたいかを明確にすることが大切です。
先程も、英語が上達しないこともあるから、留学は無駄だと言われると説明しましたね。
そうなるのは、「意味ない」と言う人が考える留学の目的=英語がペラペラになること だからです。
もしも、そもそも留学生の目的が海外生活なら、英語がそれほど上達しなくても、その人にとって「意味がある留学」と言えますよね。
中には、「何となく憧れがあるから」「目的と言われても、正直分からない」という人もいますよね。そういう人も、大丈夫です。もう少し深く掘り下げれば、目的はちゃんと見つかります。
留学をしたいと思ったきっかけを思い出してみてください。
例)ある映画を観て、アメリカの学校生活に憧れた。【目的:学校生活の体験】
例)英語がペラペラな人が身近にいて、かっこいいと思っていた。【目的:英語の上達】
後付けでも良いので、考えてみましょう。
2 目的に合った留学先を選ぶ
自分の目的が分かったら、それが達成できる留学先を選びましょう。
数えきれない程あるプログラムから、目的に合ったものを選ぶのが、留学が成功するカギです。
意味のある経験に出来る人は、留学選びも「人気だから」「友達も行ったから」という理由ではなく、自分や自分の目的に合っているかを考えて決めています。
そうすれば、異文化交流がしたいのに日本人だらけの環境。という状態も回避できますよね。
たくさんの中から、自分に合った留学先を見つける方法は、こちらで詳しく説明しています。
まだ目的がはっきりしていない人も、行き先を絞れるようになるので、ぜひ参考にしてください。
3 英会話レッスンを受ける
「留学すれば、誰でも英語が伸びる」「英会話練習は、向こうですればいい」と思っている人は、要注意です。
実は留学で成功するかは、事前にいかに英語力を引き上げておくかが、重要です。
- 語学学校で、上のレベル=日本人が少ないクラスに入れる
- 「英語脳」になった状態で留学が始められ、上達しやすい
- 英語に自信がついて、現地で積極的になれる
出発までに、英語力を可能な限り上げておくことで、上記のような、上達しやすい環境を現地でつくれます。
実力テストで下のクラスに割り当てられると、多くの語学学校は、クラスメイトは日本人ばかりです。
また、日本で英語を話していないと、頭が英語を使える状態になっていないので、スイッチが入るのにだいぶ時間がかかります。
みなさんには現地で後悔してほしくないので、ぜひこちらの【留学前におすすめ英会話5選】を参考にしてください!
4 出発前に目標を立てる
留学の成功者がしているもう一つのことは、目標を立てることです。
目標も決めることで、留学中の意識や行動は変わり、得られるものも変わります。
「既に目的は分かっているから大丈夫」という方も、ここでの目的と目標は少し異なります。
何を経験したいか、出来るようになりたいか
(例:英語が話せるようになりたい)
どの程度まで、その目標を達成したいか
(例:日常生活が問題ないレベルにする。苦手なイギリス英語も一対一の会話で聞き取りたい)
目標は、目的をより具体的にしたものですね。目標があると、自分への覚悟も決まり、モチベーションもあがるので、絶対にやってください。
私自身、細かい目標を設定することが苦手で、留学でも大まかな目標を立てていました。
以下の3つは、私が一年留学した時の実際の目標です。
この目標を立ててノートに書いたことで、留学中挫けそうになったときも、「このままじゃ帰れない!目標をやり遂げたい!」と頑張ることが出来ました。
結果的に、私は目標全て達成でき、留学をして良かったと心から思えています。
目標を立てるのは、難しいことではありません。でもこの小さなことが、留学成功のカギになりますよ!
5 留学体験談を聞く・読む
自分の目標を立てたり、留学中に積極的に頑張れる人は、出発前から留学のイメージを持っています。
他の人の体験を参考にして、「自分はこうしたいな」と考えているんです。
なのでみなさんも、先輩の体験談をたくさん聞いたり、読んでください。身近な人でも、留学団体でも、ネットでもいいです。
良いと思ったことはマネして、失敗談は教訓として活かしてください。
もちろん、完璧な留学なんてありませんし、どれだけ準備していても海外では問題は付き物です。
でも、自分のロールモデルがいれば、必死に頑張る原動力になりますし、聞いた情報を参考により積極的に挑戦しようと思えますよ。
綺麗な体験談やよくある話は手に入れやすいけど、失敗した話などは聞ける場所が無い・・という人もいると思います。
そういう人のために、私は出来るだけリアルな、素直な体験を書くことを意識しています。ぜひ他の記事も参考にしてください!
まとめ
今回は、留学は本当に意味がないのか?なぜ意味ないと言われているのか?を説明しました。
結論は、「その人の行動次第で、意味がある留学にもそうでない留学にもなる」です。
意味がないと言われてしまう留学をまとめると、
- 目的を実行できない(例:英語が話せるようになる行動を取らない)
- 日本と同じ生活をする(例:日本人・日本語ばかりの環境)
そして、上のような状態を回避して、留学で成功できるポイントは以下の4つでした。
- 留学の目的を明確にする
- 目的に合った留学先を選ぶ
- 英会話レッスンを受ける
- 目標を立てる
- 体験談を聞く・読む
自分で考えて取り組めれば、意味のない留学にはならないと分かりますよね!
プロに情報をもらって、失敗しない留学を選びたい人は夢カナ留学で、カウンセラーに心配なことも全部相談してみてください。
また留学の選択肢が多すぎるから絞りたい、という人はこちらを参考にしてください。
英語が話せないのに留学していいのかなと不安な人は、こちらに詳しく書いています。
みなさんの留学を、応援しています!
自分の強い意思が決まれば充分だと、私は思います。