留学の寮生活がどんな感じか、気になりますよね。
これから寮を選ぶ人は、どれを選んだら良いか分からない人もいると思います。
寮に住むことが既に決まっている人も、様子が分からないとトラブルがないか心配ですよね。
そこで今回は、留学で一年間寮に住んだ私が、リアルな寮生活をお伝えします!
これを読めば、これから寮を選ぶ人は自分に合う種類が分かり、既に決まっている人は気をつけたいことが知れますよ。
寮の特徴
一概に寮と言っても、実はいくつか種類があります。それによって生活も変わるので、まずは、寮のタイプとその特徴を紹介します。
ここでは、共有スペース(リビング、キッチン、トイレ・お風呂など)とベットルームの二つに分けて説明します。
リビング、キッチン、トイレ・お風呂などの共有スペースを、数人で共有する場合もあれば、数十人で共有することもあります。実際に何人と共有するのかは、その寮によって異なります。
ベットルームは、①一人部屋タイプ ②数人で共有タイプ の2種類があります。キッチンを何十人で共有していても、部屋は一人部屋という寮もありますよ。
寝室が数人で共有タイプの場合は、その人数は3人部屋や8人部屋など、学校や寮によって変わります。
オンキャンパス(学校内にある)とオフキャンパス(学校外)どちらの寮かは学校によって異なります。私の通っていた留学先は、オンキャンパスの中でもいくつか寮があり、ルームメイトの人数や部屋の形が違う、色んな種類から選べました。
寮のメリット・デメリット
続いて寮に住むことのメリットとデメリットをお話しします。
私は、二度留学して、寮とホームステイの両方を経験しました。そのため、より寮の良さや難点に気づくことができました。実体験や他の経験者の話も含めて、正直にお伝えします!
寮のメリットとデメリットは以下の通りです。
1つずつ詳しく説明します。
メリット
まずは、5つのメリットからお話しします。
①友達がすぐに出来る
寮はルームメイトがいるので、友達が作りやすい環境です。
一人で海外に来ているので、特に学校や生活に慣れるまでは、留学中は誰でも心細いです。ただでさえ英語が分からなくて、授業も難しい。そんな時に、友達作りまで悩むのは、正直メンタルがやられます。
でも寮なら、一緒に生活しているので、仲良くなりやすいです。特に、自分から積極的に話しかけて友達を作るのが苦手でも、大丈夫です。
また、ホームシックになっても、部屋や共有スペースに誰かしらいるので、気も紛れますよ。
②いつでも友達と遊べる
寮だと、ルームメイトでも違う部屋の子でも、同じ建物に住んでいるので友達にすぐに会えます。
誰かの部屋に集まっておしゃべりしたり、宿題をやったり。週末はどこかしらの部屋でパーティーがあったり。誰かの一言で、急遽ビーチに行くこともあります。いつでも気軽に誘い合えて、楽しめるのは寮の醍醐味です。
この記事の後半で紹介する【ある一週間の様子】で、実際にどんな感じかチェックしてください!
③常に英語の環境がある
ルームメイトが多ければ多いほど、部屋に誰かと居る時間が長いので、英語を喋る時間も長くなります。
留学中は、想像以上に授業以外の時間が多いです。一般的に授業は一日に3~4時間なので、週末も含めると圧倒的に、オフの時間が長いですよね。そう考えると、授業以外でいかに英語を話す環境が大事かが、分かるかと思います。
寮生活だと、学校が終わって部屋に帰っても、誰か居るので話す機会があります。ベッドルームも相部屋だと、起きてすぐや寝る直前まで英語を使うことができますよ。
それにルームメイトでなくても、寮の周りを歩いていたら友達に合う、なんて日常茶飯事です。
なので、寮に住んでいると、英語を話す時間を増やすことができますよ。
④異文化交流を楽しめる
寮には留学生がたくさん集まっているので、留学生同士で日常的にお互いの文化を教え合えることも、魅力的なポイントです。留学先の文化を知るだけでなく、色んな国の人との交流も楽しめたら、留学の経験もさらに深まりますよね。
例えば、金曜日の授業後に、誰かの部屋で持ち寄りパーティーをしたり、母国で人気のドキュメンタリーショーを教え合って鑑賞会をしたり。
私は日本人留学生と協力して、お好み焼きを作ったり、たこ焼きパーティーをしました。他の国の留学生も、母国の料理を作ってくれて楽しかったです。
同じ寮で生活していると、相手の文化を知れる機会も増えますよ。
⑤学校との行き来が楽
ホームステイと違って、寮は必ず学校からアクセスしやすい場所にあるので、登校・下校が楽です。
この記事の冒頭で「オンキャンパス(学校内)」「オフキャンパス(学校外)」の寮があると話しました。オンキャンパスの寮は学校の敷地内にあるので、授業に行くのがとても楽です。授業の15分前に起きれば、間に合いますし、授業の間に一度戻って昼寝ができるのも、私は好きでした。
学校の外にある寮も、学校からアクセスがいい場所にあるので、日本のように電車やバスに乗って満員の中、一時間かけて通う、ということもありません。
移動の距離が短ければ、安全でも寮は安心ですよね。
デメリット
楽しいことがたくさんある寮生活ですが、他の学生との共同生活ならではの問題もあります。寮のデメリット4つを紹介します。
これらのデメリットを事前に知っていれば、留学が始まってからの想定外のストレスも減らせます。アドバイスも紹介しているので、より快適な生活のために、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、一つずつ説明していきます。
①生活リズムの違いがある
一つ目のデメリットは、ルームメイトと生活リズムが違うと大変なことです。生活リズムとは、起床や就寝の時間、お風呂に入ったり料理をする時間帯のことです。
たかが生活のリズムだと思うかもしれませんが、毎日の事なのでストレスで悩んでしまう人もいます。
私も寮を選んだときは気にしていませんでしたが、いざ留学が始まると、他の日本人留学生がストレスであまりに辛くて、部屋を変えようか悩んでいて、生活のリズムが違うことの大変さを感じました。
例えばどんな問題があるかというと、他人のアラーム音で朝早くから起こされたり、夜中まで電話している声で寝れなかったり。逆に自分は気にしなくても、ルームメイトに「夜は早く寝たいから、音を立てないで」と言われたり。
②細かい感覚の違いが気になる
毎日一緒に生活をしていると、共有スペースの使い方において、自分とルームメイトの細かい感覚の違いが気になってきます。
例えば、自炊したあとのキッチンがいつも汚れて散らかっている。お風呂の使用後が、脱衣スペースまで床中びちょびちょ。自分の服や充電器、食材を勝手に使われる。
自分には気になることでも、相手にとってはそうでないので、伝えなければその状態がずっと続きます。
また、その人の文化では仲が良い象徴としてやっている行動だったり、日本のように「察する」習慣がないので、悪気はなくても、言われないと全く気づかないケースが多いです。
このように、寮ではルームメイトとの習慣や文化の違いに、直面します。気になる人は、共有する人数が、出来るだけ少ない寮をおすすめします。
③一人の時間がない
寮の中でも特に、ベットルームも相部屋の場合は、プライベートな時間や場所が無いです。リビングにいても、ベッドにいても、常に誰かしらが居たり出入りします。静かに居たくても、気を使ってずっと話しかけてくれることや、ルームメイトが友達を連れてくることもあります。
もちろん、常に誰かと居ても大丈夫な人や、とにかく英語に触れる環境を作りたい人は、問題ないと思います。それに、留学期間が1、2週間などの短期間だと、人によっては負担になりにくいです。
一方で、長期留学の人や自分一人の時間を確保したい人は、ベットルームは一人部屋をおすすめします。
④ルームメイトとの相性次第
寮生活のストレスの度合いは、ルームメイトとの相性次第でもあります。
ルームメイトは寮側が決めるので、自分では選べません。先程挙げたような、生活リズムや感覚の違いがあまりに大きいと、問題が絶えない事があります。また、性格が違いすぎると、いくら歩み寄る努力をしても、共同生活がストレスになってしまいます。
日本ではできない経験のために留学をするので、相性が合わなくても、多少の違いは楽しむマインドで過ごしてほしいとは思います。
ですが、それが大きなストレスになる場合は、ぜひ寮長に相談してみてください。長期留学をした友人も、相談して部屋を変えてもらっていましたよ。対応してもらえるので、安心してくださいね。
寮生活の様子
実際に、寮での生活はどんな感じなのか、気になりますよね。
そこで次は、大学留学で寮に住んでいた私が、リアルな一週間を紹介します。
一週間の始まり!
朝ご飯は軽く作って食べ、部屋から徒歩10分の教室に向かいます。
お昼は食堂で食べて、次の授業を受けます。私の学校は、キャンパス内のレストランやスーパー、コンビニは生徒証(お金は年始にチャージされている)で払えるので、一枚持ち歩けば良くて便利です。
夜は自炊して、リビングで食べながら宿題をこなします。終わったころにルームメイトがキッチンで夜ご飯を作り始めたので、おしゃべりして近況報告。
授業が早いので、朝は食べずに教室に行きます。
授業が終わったら部屋に戻って、冷食でランチ。そして朝早かったので、そのままお昼寝タイム。
夕方のクラス後は、寮の共有スペースに友達と集まって一緒に宿題をすることに。気づいたら、どんどん人数が増えて初対面の人もいる中、ワイワイ楽しみます。夜ご飯は皆でUber Eatsを頼みます。
授業が午後からなので、朝は遅めに起きます。家を出るとき、朝一の授業後のルームメイトにリビングでばったり。軽くおしゃべりして、キャンパス内の食堂で朝ご飯を食べます。
荷物を持って出ているので、そのまま外のベンチで宿題をして、授業に向かいます。
夕方はダンス部の練習に参加して、練習後はチームメイトと学校内のハンバーガーとタピオカでお腹を満たします。
その後、自分の部屋で宿題をするけど中々はかどらないので、夜の散歩がてら24時間空いている学校の図書館に行って、宿題を終わらせます。夜に図書館に行けるのも、寮ならではですね。
朝ご飯は食べず授業に向かい、終わったらキャンパス内のカフェで朝ご飯&宿題を済ませます。
一度部屋に帰って、寮にあるコインランドリーで溜まった洗濯物を出します。待っている間に、学校内にある郵便局で、日本への荷物を送ります。一度戻って乾燥機をかけると、寮の前でバレーをしている友達を見つけ、私も参加。寮の周りにいると、誰かしらに会えますよ。
夕方の授業を受けた後は、さっき会った友達とバスで学校近くのビーチに行き、サンセットを楽しみます。そのままビーチ付近のレストランで夕食を食べて、帰りはみんなでUberで寮まで帰ります。
帰宅したら、ルームメイトが鏡の前でダンスの振付をしていて、私も急遽ダンス作りに加わって大盛り上がり。思いっきり楽しんだ後は、自分の部屋で宿題を終わらせます。
朝はキャンパス内のコンビニで食材を買い、戻って朝ご飯を軽く作ります。その後、自分の部屋で宿題をして授業に行き、友達と食堂でお昼ご飯を食べます。
次の授業が終わったら、ダンスの練習に参加。
その後は部屋に戻ってシャワーを浴びて、友達の部屋に行きパーティー!金曜日の夜は、寮の色んなところから音楽が聞こえてきます。友達の友達も集まってくるところが、寮らしいなと思います。
寮の友達6人で部屋に集まって、おしゃべりしながら週末に何をするか決めます。この週は街に出てサイクリングに決定!
みんなでUberで街まで行き、そこから自転車をレンタルして観光スポットを回ります。夕飯は外食をして、寮に戻ります。
そして一人のリビングに集まりみんなでドラマ鑑賞。夜お腹が空いて、キャンパス内のコンビニにぞろぞろと行き、お菓子を買って、おしゃべりしながら続きを観ます。散々楽しんだら、深夜に自分の部屋に戻って就寝です。
いかがでしょうか。寮生活の一週間を紹介しました!どんな生活か少しイメージがついたかと思います。
寮に住んでいると、本当に気軽に友達と会えて一緒に過ごせます人や状況によって変わると思いますが、少なくとも私は、色んな友達といる時間が、ホームステイより寮の方が圧倒的に多かったです。
また、授業との行き来も楽なので、自分の部屋に戻ってご飯を食べたり宿題をするのも、自由にできるのが、寮生活の特徴です。
アドバイス・注意点
最後に、寮に住む人へアドバイスをお伝えします。せっかくの留学なので、少しでもストレスなく、後悔もない時間が過ごせるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
一つずつ説明します。
①最初にルールを決める
先程、感覚の違いがストレスになりやすいと伝えましたね。それを防ぐ為に、ルールを決める事をオススメします。途中で決めると、言いにくくなるので、出来るだけ初期の段階で作って、必要になったら足すとスムーズですよ。
私の部屋で実際にあったルールを紹介します。私はルームメイトに恵まれていたので、ほぼルールが要りませんでしたが、それでもルールのおかげで、さらに気持ちよく生活できました。
他にも、あると便利なルールは以下の通りです。
・シャワーを浴びたら、浴室の外の水・汚れはきれいにする
・(数人部屋の場合)自分の荷物は共有スペースに放置しない
・(数人部屋の場合)電話するときは、寝室じゃなくリビングでする
自分では当たり前になっていることも、相手の習慣では違う場合もあります。一緒にルールを決めるとお互い気持ちよく過ごせますよ。ぜひ参考にしてください!
②気になることは、我慢せず伝える
日本人は特に、ルームメイトの行動が気になっても、相手に言えないケースが多いです。さらに、気にしすぎてしまう自分が嫌になって、ストレスが蓄積する人が多いです。私もそういう性格なので、言えない気持ちは分かります。
ですが、特にアメリカでは「意見を伝える ≠ 相手を否定する」だと考えられています。
自分の意見を伝えても、それは相手の全部を否定している訳ではなく、あくまで相手の行動に対して言っているだけなのです。なので、意見を伝えることは全く悪いことではないですよ。
誠意をもって伝えれば、急に関係が悪くなることはないですし、むしろその後気持ちよく過ごせます!逆に自分が相手に言われても、相手は素直に思っていることを言ってくれただけなので、深く気にしないでくださいね。
他人同士で一緒に生活するので、自分と考えが100%同じなんてあり得ません。我慢せずに、気になることは伝えるのが、より良い寮生活のポイントです。
まとめ
以上、留学の寮生活の特徴を紹介しました。
寮の特徴・アドバイスをまとめると
授業中は英語に触れていたけど、授業外では一人でいる時間が多くて、思ったよりも英語を話す機会がなかった、という人もいます。