・聞き流しがどんなものか気になる
・効果があるのか知りたい
・やり方/始め方を知りたい
ただ聞き流すだけで、本当に効果はあるの?と疑いたくなるかもしれません。
ですが、正しいやり方をすれば、本当に効果はあります!
この記事で、効果的に聞き流しをするにはどうすれば良いのかを知り、早速今日から始めてみてください!
英語の聞き流しとは?
聞き流しとは、英語の音声をBGMのように流して聞く学習法です。
机に向かって問題を解いたり、書きとったりするのではなく、日常生活の中で英語に触れる機会を増やすことが目的です。
何となく聞いているだけで本当に効果があるの?と思うかもしれません。
ですが、適切なやり方をすれば効果はあります。
気を付けるべき点は、後で詳しく説明します!
聞き流し学習のメリット
聞き流しは気軽にできる学習法だからこそ、他の勉強法にはないメリットがあります。
- いつでも、どこでもできる
- 英語に触れる時間が圧倒的に増える
- 長文を聴く抵抗を無くせる
- 英語脳が作れる
一つずつ解説していきます。
1いつでも、どこでもできる
聞き流しは、耳さえ空いていればいつでも、どこにいても行えます。
集中して聴かなくてよいので、他のことをしながら時間を活用できます!
なので、以下のような日常の様々な場面で取り入れる人が多いです。
【聞き流しできる場面の例】
- 朝の支度をしながら
- 料理や洗濯、掃除をしながら
- お風呂に入りながら
- 歯磨き、髪を乾かしながら
私は作業中に何か聴きたいタイプなので、この他に仕事中や勉強中にも聞き流しをしています!
- 通勤、通学中に
- 休憩時間に
- お昼を食べながら
- 犬の散歩をしながら
- ジョギングしながら
- ジムで筋トレしながら
- 買い物しながら
なお、外で聴くときは、下のような耳を塞がないタイプのイヤホンがおすすめです。
2英語に触れる時間が圧倒的に増える
聞き流し学習は、一日にあるスキマ時間をくまなく使えるので、英語に触れる時間が各段に増えます。
英語を習得するには3000時間必要とも言われています。そのため、少しでも早く英語ができるようになるには、一日に英語に触れる時間をできる限り増やすことです。
そうは言っても、忙しい毎日の中で勉強時間を確保するのはハードルが高いですよね。
そんなときも、スキマ時間を有効活用してインプットの時間を作れることは、聞き流し学習の大きなメリットです。
3長文を聴く抵抗を無くせる
聞き流しは英語が流れ続けるので、長い英語を聴くことに対する抵抗を無くせます。
英語を聞くことに慣れていない人は、聞き流し学習を初めた頃は、長い時間聞き流すことに耐えられない人もいます。
そういう人は、まずは自分に無理がない範囲で始めて、流す時間を少しずつ伸ばしてみてください。
次第に体が慣れて、抵抗なく英語を聞き流せるようになりますよ!
英語を聴くことに拒否反応が無くなると、長いリスニング問題の際も、耳が開いてより聞き取れるようになります。
4英語脳が作れる
聞き流し学習では、集中して聞かない分、単語を一語ずつ訳して聞きいたりしません。
なので、英語脳で聞き取れるようになります。
英語を英語の感覚で理解できるようになる、ということです。
なぜそれが重要かと言うと、日本人が英語が苦手な理由の一つは、英語を無理に日本語に変換しようとするからです。
みなさんも、聞き取った文を頭の中で日本語に訳して理解していませんか?
それをしていると、ネイティブとの会話やリスニング問題で速さや長さに追いつけません。
また、英語と日本語は言語学的に全く異なる種類の言語と言われています。
そのため、日本語に訳せない英語表現も多く、毎回訳すことに限界が来ます。
そのため、聞き流しは英語を全体的に捉える力が付くのが魅力です。
聞き流しにおすすめツール
英語の聞き流しにおすすめのツールを紹介します!
Podcast(ポッドキャスト)
Amazon Musicでは、Podcast(配信)で様々なジャンルのトークも聴けます。
- 英語での雑談や英会話情報、ニュースなど
- Youtubeで人気のKevin’s English RoomやHapa英会話なども
- 過去のエピソードも聴ける
PodcastはAmazon会員であれば無料で聴くことができます。
さらに、Amazon Music Unlimitedやプライム会員であれば、広告なしで聴けます。
また、様々なジャンルのトークがあったり、内容の概要が書いてあることも、自分に合うものを選べるポイントです。
さらに、ラジオアプリだと、放送を逃したら後から聞きけないものもありますが、Amazon Podcastは過去のエピソードも遡って聴けます。そのため、同じトークを繰り返し聞いて深く理解する聞き方もできます。
Amazon Music Unlimited(ポッドキャスト)
オーディブル
オーディブルも、聞き流しに最適です。
聴く読書(オーディオブック)で、Amazonが出しているツールです。
会員は12万冊以上が聴き放題で、英語教材も対象です。
NHKゴガク
NHKゴガクでは、英語学習ラジオが聴けます。
聞き終わった後にアプリでクイズに解答したり、表現を学ぶこともできます。
リアルタイム配信を逃しても、前週のものは後から聴けます。
ただし、前週以前のものは消えるので、繰り返し聴いて理解を深める学習法はできません。
また、通信データを使うので、制限がある人は注意が必要です。
聞き流し学習は、一日の中で家でも外でもできるだけ長く英語に触れることで効果があるので、通信を気にしてあまり聞かないよりも、オフライン再生可能なオーディブルなどと併用して活用するのがおすすめです!
ENGLISH ジャーナル
ENGISH JOUNRALも、聞き流しに活用できます。
ENGLISHジャーナルとは、アルクが毎月発行してる英語学習向けの雑誌です。
一冊に複数の対談やトークが収録されているので、音読だけでなく聞き流しにも使えます。
私はこれを使って聞き流し&音読をし、TOEICのリスニング対策をしていました!
- ホットな話題や俳優インタビューなど、内容が面白い
- 英語練習の手順やポイントもあり、学習しやすい
- アメリカ、イギリス、オーストラリア英語等を取り扱っている
- 紙雑誌と電子書籍があり、音声もダウンロードできて便利
この雑誌は英語を聞く目的だけでなく、内容を楽しめるのもポイントです。
例えば2022年12月号は、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて。映画の英語指導者のインタビューが収録されています。
なので、ENGLISHジャーナルはアメリカ以外の英語を強化したい人にもおすすめです。
私はTOEICでイギリス英語が苦手だった為、エマワトソンの対談で対策しました。
聞き流し学習がおすすめの人
【聞き流しがおすすめの人】
- まとまった勉強時間を確保出来ない人
- リスニングが苦手な人
まとまった勉強時間を確保出来ない人
聞き流し学習は、忙しい人にこそおすすめです。
先程説明したように、日常の中のスキマ時間を使ってできるからです。
毎日3時間机に向かって勉強するのは難しいという人でも、通勤したり、買い物したり、シャワーを浴びたりはしますよね。その時間に英語を流せばOKです!
なので、何かの時間を削らなくても「ながら聞き」ができる聞き流し学習は、忙しい人に向いています。
リスニングが苦手な人
先程も少し説明しましたが、英語を毎回日本語で訳す癖がついていると、会話のスピードに間に合いません。
さらに、聞くときだけでなく読むときにも訳しているので、読むスピードも遅くなります。
特に英語試験やTOEICを受ける人は、高得点にはスピードが欠かせません。
そこで、聞き流しすると英語が止まらず流れ続けるので、その速さで理解することが体に定着してきます。
訳すことが習慣になっている人ほど、意識的に訳さないようにするのは結構難しいです。
ですが、聞き流しは集中せずに気軽に聞くので、自然と英語を直接理解できるようになっていきます!
聞き流し学習の注意点
- 内容を確認できる教材を選ぶ
- 聞き取れる単語もあるレベル
- 聞き流しだけでは英語力はあがらない
内容が確認できる教材を選ぶ
聞き流しをする上で、何となく何について話していたり、チェックできるものがおすすめです。
それは、聞き流しは耳からしか情報が入ってこないので、実際の会話や映画より難易度が高いからです。
実際の英会話では、相手の表情や仕草からも情報が取れますし、例えばスーパーで店員との会話やクライアントとの商談など、会話の状況も英語を理解する材料になります。
メラビアンの法則でも証明されていて、聞いて得る情報は全体の半分以下です。
このように、聞き流しのときは情報が少なく話の内容を判断しにくい状態です。
そのため、内容がある程度分かっているものを選ぶのがコツです。
例えば、日本語の訳や解説が入っているトークや、話のテーマや概要が書いてあるもの。
または、同じものを繰り返し聴くのもおすすめです。
聞き取れる単語があるレベルを選ぶ
「どうせなら、できるだけ難しいものを聞く」というのは、おすすめしません。
もちろん、難しいものでも全く聞かないよりは良いですが、全く聞き取れない英語だと、モチベーションも下がってしまいます。長続きしないと上達もしません。
なので、より効果的に聞き流し学習をするなら、聞き取れる単語がいくつかあるものから始めるのがおすすめです。
【レベルごとの聞き流しの例】
<初心者>
- ややゆっくりな日常会話
- 非ネイティブスピーカーの会話
気持ち速めの日常会話
<上級者>
- ネイティブ同士の速さの会話
- ニュース、座談
聞き流しだけでは英語力はあがらない
もう一つ気を付けたいのは、「聞き流しをするだけでは英語はできるようにならない」ということです。
それは、聞き流しには効果がないという意味ではなく、英語を身に着けるにはインプットとアウトプットの両方が必要だからです。
いくらたくさん聞いてインプットしても、話さなければスピーキング力は伸びませんし、問題を解いて練習しなければ試験でいきなり満点は取れません。
スポーツでいくらテクニックを学んでも、実際に体を動かさないとできるようにならないのと同様です。
聞き流しは「英語のインプットを増やす手段の一つ」なので、聞いた英語をリピートするシャドーイングや実践会話など、他の学習と併用することで効果UPします!
まとめ
以上、聞き流し学習のメリット&注意点と、実際のやり方を紹介しました。
・スキマ時間を活用して、日常的に英語を聞く時間を増やせる
・自分に合った内容・レベルを選ぶのが大事