英語が聞き取れないと、本当に悔しいですよね。
そこで今回は、英語が聞き取れない理由を解説します。
- なぜ英語が聞き取れないか知りたい
- リスニング力をアップさせたい
- 聞き取れるようになる方法を知りたい
リスニングが出来ない人の多くが、正しい原因を把握していません。
この記事ではまず、英語が聞き取れない原因を、パターン別に説明します。
そして、それぞれに合った対策方法を紹介します。
これを読めば、自分に合った勉強方法が分かりますよ!
英語が聞き取れない原因6つ
一概に「リスニングができない」と言っても、深く掘り下げると、その原因は人によって様々です。
リスニングの練習法は色々ありますが、適切なトレーニングをしないと上達しません。
聞き取れない原因を正しく把握することで、何に取り組むべきかが分かりますよ。
そこでまずは、聞き取れない原因には、どのようなものがあるか知りましょう。
- 単語・文法の知識がない
- 発音の特徴に慣れていない
- 文の意味が掴めない
- 完璧に聞き取ろうとしている
- 日本語訳をしている
- スタミナがない
「自分は全部の原因に当てはまる!」と思ったかもしれません。
確かに、上級者でも、実はどの原因にも悩まされます。
ですが大事なのは、自分が「特に」欠けている部分を把握することです。
聞き取れない自分の原因を見つけよう!
リスニングが出来ない要素が分かったところで、次は皆さん自身の原因を見つけましょう。
先程もお伝えしたように、どれも心当たりがある場合でも、今の段階で自分が「特に」苦手なものを知ることが大切です。
1つ明確な原因が分からなくても、特に深刻な2、3個の原因に絞れるのが理想ですよ。
パターン別に聞き取れない原因を当てはめるので、みなさんもどれが自分に該当するかを考えてください。
この記事の最後に、その原因ごとのトレーニング方法を紹介しますよ。
文字を読んでも分からない単語が多い
聞き取れなかった英語のスクリプト(英文)を読んでみてください。あなたはどんな反応になりますか?
文を見れば大体の意味は分かる①の人は、そのリスニングに必要なレベルの単語や文法の知識は、すでにある程度持っている、ということです。
聞き取れない原因は他にあるので、次のパターン2から読み進めて大丈夫です。
一方で、リスニング内容を目で見ても、意味が掴めない②の人は、出てきた単語や文法の知識が不足しているということです。
「音だから聞き取れない」のではなくて、そもそもの英語の意味を知らないことが原因です。
文字を読んだら、大体意味が分かる
聞くと全然分からない英語も、見て読んだら「こんな簡単な単語を言っていたの?!」と思いませんか。
このタイプの人は、単語自体は知っているけど、その音が聞き取れていない&発音ルールを知らないことが原因です。
発音がキャッチ出来ない中でも、複数の理由があります。
①単語の正しい発音を知らない
日本人に多いのが「単語帳で覚えたから、スペルは分かるけど発音を知らない」という人です。
そういう人は大抵自分では、発音は何となく分かっている!と思っています。
ですが、英語はスペルとは違う発音をすることも多いです。
そのため、耳だけで聞いたときに、自分が知っている単語と結びつけることが、できないのです。
例えば、
×クロージーズ 〇クローズ
×ウォン 〇ワン(oneと同音)
このように、正しい発音を知らないと、自然なスピードで耳だけで聞いたときに、正しく認識できません。
②変化した音が聞き取れない
英語は、単語同士の音が繋がることが多いです。(これをリンキングと言います)
1つの単語内でも、音が繋がることもたくさんあります。
繋がって違う音に変化すると、全く違う単語に聞こえるので、聞き取れないケースが多いです。
例えば、
これを速く発音されたとき、耳で聞いてぱっと単語が認識できますか?
文字にすると、
And I drove to the train station. となります。
いかにスペルとは違う発音に、変化してネイティブが発音しているかが分かりますよね。
音が繋がる発音ルール【リンキング】の解説はこちら↓
Tが変化して日本語の「ラ行」の発音になる【フラッピング】の解説↓
③発音しない音に気づかない
他にも英語の発音の特徴として、発音しない文字があります。(これをエリジョンと言います)
これに気づけずに、聞いた単語を正しく認識できない人も多いです。
発音しない文字は、単語の最後の”g, t, d”や、語頭の”h”などがあります。簡単な単語で言うと、
got→ガッ
interested→インチュレステ
tell him→テリム(hが消えて前の音と繋がる)
英語のスピードが速ければ速いほど、発音されない文字が出てきます。
そのため、一部の音が発音されないだけでも、リスニングをしていると単語の聞き取りが、ぐんと難しくなります。
特定の音が脱落する【リダクション】の法則の詳細はこちら↓
一文が長いと理解できない
「一文が長いと、読まれたときにパッと意味を理解できない。」
「単語単語は聞き取れたのに、文として組み合わさると、何が言いたいのか分からない」
こんな人は、英語の文の構造に慣れていないことが原因です。
このタイプは、リーディングをするときに戻り訳をする人が多いです。
「whichは前のこの語にかかっていて・・・」と読み返すということは、流れてきた(目にした)順で理解することに慣れていない証拠です。
分からない単語が出ると、思考停止する
しばらく聞き取れていたのに、一語分からない単語が出てきた途端、その先が聞き取れなくなってしまう人、いませんか?
このタイプは、英語を聞き流すことに慣れていないのが原因です。
聞き取れない単語や、知らない言葉が出ると、それが気になってしまいますよね。知識がある人や真面目な人ほど、そうなりがちです。
正直、単語や文法の知識を完璧にするのは不可能です。母語の日本語でも、知らない言葉はありますよね。
「知らない言葉も、全体を聞いて補えば良い」と体に定着させれば、克服できますよ!
速い英語に、意味の理解が追いつかない
次は、英語が速いから意味を理解するのが追いつかないパターンです。
「この単語はこういう意味で、、」「私は、思う、あなたが、するべき、それを」リスニング中にこんな風に考えている人。
この場合は、日本語に毎回訳しているので、スピードに追いつけずに聞き取れないんです。
本来は「英語を聞く」→「英語のまま・概念で理解する」べきなので、日本語訳を間に挟むと、どうしてもテンポが遅くなってしまいます。
逆に言うと、訳してしまう人はリスニングの上達に限度が出ます。どれだけ速く訳しても、訳さない人のスピードには追いつけませんからね。
「訳さないなんて無理!」と思うかもしれませんが、トレーニングをすれば変わります。意識的に取り組むことで、少しずつ英語のまま理解できるようになりますよ!
リスニングが長文だと、分からなくなる
最後は、長い英語(TOEICだとPart3,4)だと、聞き終わったら何がなんだか分からないケースです。
「聞いている時は、文ごとに理解できている。だけど聞き終わると、話の全体では何が言いたかったのか、結局重要なことは何かが分からない」
これは、中・上級者に多いです。
こういう人は、長文を聞き慣れてなく、スタミナが足りないことが原因です。
英語ならではの話の構成に慣れていないと、終始力んで聞いてしまうので、全ての情報を処理できずに分からなくなってしまいます。
また、次々と流れる英語に、前に聞いたことを忘れてしまう場合もあります。
原因:スタミナ不足
以上、6つのパターンとその原因を解説しました。次に、対策の仕方を紹介します。
英語が聞き取れるようになる勉強法
ここまで読んで、自分のリスニングができない原因が分かりましたか。
せっかく時間をかけて取り組むのであれば、上達に悩んでいる人や、リスニング力を確実にUPさせたい人は、一度RIZAPイングリッシュなどの個別コーチングをしているプロに分析してもらうのも、手段の一つです。
英語が聞き取れない原因が複数あって、どれから取り組むべきか分からない人に優先順位をお伝えします。
以下のリストは、より基礎的なスキルの順番に並んでます。なので、複数ある原因の中でも、上にあるものから優先して対策をすると、基礎が安定して上達しやすいのでおすすめです。
単語・文法知識をつける
単語や文法が分からない為に、英語が聞き取れない人はその知識をつけましょう。
ただし、目指しているリスニングレベルの単語が完璧に分かる必要はありません。英文が長くなってくると、分からない語があっても、ある程度は全体から推測する力も、リスニングには必要です。
出来る人は、単語量は隙間時間で増やしつつ、他のトレーニングも平行してすることをおすすめします。
覚える単語が多すぎて両立出来ない人や、1つずつ取り組みたい人は、7~8割の単語が分かるようになったら、次のトレーニングに進みましょう。英語を聞き取るには色んな要素が必要なので、単語だけを完璧にしてもリスニング力が飛躍する訳ではないことを、忘れないでくださいね!
発音練習をする
続いて、発音が聞き取れないから、リスニングができない人の取り組み方です。
発音の知識をつけたら、次は練習をしましょう。
発音の法則を知っていても、トレーニングをしなければそれを認識して聞き取れるようにはなりません。
リスニング力を上げるには、自分が正しく発音できる必要があります。自分が発音できない音は、聞き分けられないというのは、言語界では有名です。
音読で、ゆっくり目の音源に合わせて読む練習をしましょう。
こちらの記事では、音読練習のステップを、分かりやすく紹介しています!
英語の語順に慣れる
単語単位では意味が分かるけど、文全体となると意味がすぐに掴めない人。
このタイプの人は、英語が流れた順に・頭から理解することに慣れていないと、先程もお伝えしました。
そのため、戻り訳の癖をなくす必要があります。トレーニング法の一つは、英語を前の単語から訳して読む練習です。
まずは短い文から始めましょう。
そして大事なのは、訳は「私は、行った、学校に」と不自然でOKということです。英語と日本語の語順は違うので、ここでは英語の語順に慣れることが重要です。
リスニングのレベルが中級以上になると、日本語に訳していると、速い英語に間に合わなくなります。
そのため、訳すトレーニングは、英語の感覚になれる程度にしましょう。
知らない単語を聞き流すことに慣れる
聞き取る英語が長くなるほど、分からない言葉が出てきても、聞き流す力が重要になります。
その力を鍛えるためまずは、分からなくても耐えて、気にせずスルーする習慣をつけましょう。
聞き流せない人は、普段から英語を聞き慣れていない人が多いです。少し自分が分からないレベルの英語を流しましょう。
聞き慣れてきたら、キャッチできた言葉から全体の意味を想像する練習をしましょう。
一語や二語しか聞き取れなくてもOKです。意味を想像してみてください。
最初はもどかしいと思いますが、不完全な状態に慣れると、リスニング中の耐久性が上がりますよ。
英語を英語で理解する習慣づけ
英語を聞いたときに、日本語に訳してしまう人は、「英語を英語で理解する」習慣をつけましょう。
この問題を抱えている人は、今まで英単語を日本語と対で覚えてきたと思います。
なので、日本語に変換することが癖になり、リスニング中も訳さずに居られないんです。
そのため、この長年の癖を直すのには、強い意識と長期的なトレーニングが必要です。
英語のレベルが上がるほど、日本語には訳せない表現もたくさん出てきます。なのでこれを改善できれば、さらにレベルアップできますよ!
具体的な方法は、以下の3つです。
- ざっくりとした日本語訳をする
- 意味を映像で思い浮かべる
- 英英辞書・画像を使う
まずは、英文をアバウトに訳す練習をしましょう。
大体の意味が合っていればOK。砕けた言い方も、自然なのでとても良いです。
→「あの子いないと思うよ」「まだ来てないんじゃない?」
次は、訳さずに英語を捉えるトレーニングをしましょう。まずは簡単な単語からでOKです。
例えば、excellent と聞いて、「素晴らしい」という日本語を思い浮かべるのではなく、映像を想像します。
慣れたら、文章で取り組みましょう。
例えば、I’m lost. 「私は道に迷っています」ではなく、人が途方に暮れている状態をイメージできたら〇です。
単語の意味を確認するときや、新しく覚えるときは、これからは英英辞書や画像を使いましょう。
先程も言ったように、英語と日本語を対で覚えてしまうと、リスニングでも訳す癖がついてしまいます。
英英辞書なら、「英語を英語で理解する」ことができますよね。また、その単語を画像検索すると、英語をイメージで捉えることができます。
ハードルが高ければ、まずは簡単な単語から始めてください。英英辞書や画像でも、まだどうしても意味が分からなければ、最後に日本語の辞書を引いて確認してください。
小さなことですが、積み重ねると必ず成果になりますよ!
日常の中で英語を聞くようにする
最後に説明するのは、長文を聞くスタミナがない人の対策方法です。
スタミナがない人は、普段から長い英語を聞く習慣をつけることが、効果的です。
Amazonの聴く読書(オーディオブック)です。(テレビCMもやっていますね!)
英語教材含む、12万以上の対象商品が聴き放題です。
要約はまずは日本語でもOK。
これによって、英語の話の構成スタイルが感覚的にも分かってきたり、長い英語もメリハリをつけて聞けるようになります。
また、キーワードを聞き取る力や、全体を捉えて言いたいことをキャッチする力が鍛えられますよ!
まとめ
今回はリスニングが聞き取れない6つの原因と、それぞれの取り組み方を解説しました。
聞き取れない原因は人によって違い、自分に合った対策をするのが大切です。
- 単語の知識を増やす
- 発音練習をする
- 聞き流しで英語に慣れる
- 英語を英語で理解する癖づけ
- Audible(オーディブル)で日常的に英語を聴く
せっかく時間や労力をかけて勉強しても、アプローチ方法が合っていないが故に、上達せずに悩んでいる人はたくさんいます。
短期間で確実に上達したい!せっかく頑張るなら効果的にやりたい!自分に合った取り組み方を知りたい!という人はコーチングを受ける人もいます。
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みなさんが英語を聞き取れるようになれること、応援しています!