「リスニング問題で単語は聞き取れるのに、結局何の話だったのか覚えていない・・・」
こんな経験はありませんか?
実は、そうなる人には共通点があるんです!
そこで今回は、リスニング内容が頭に残らない原因&解決法を解説します。
- 英語のリスニングが苦手
- 聞いた内容が抜けていく
- 内容が頭に残るコツを知りたい
リスニング内容が頭に残らない原因
まずは、リスニングで聞いた内容を覚えられない原因を説明します。
多くの人がこの中の複数or全てが当てはまります。
みなさんはどれに該当しますか?
原因1 文全体の意味を捉えられてない
リスニング問題を聞き終わった後に、何を聞いたか忘れてしまう原因の一つは
単語自体は聞き取れているが、文としての意味が分かっていないからです。
例えば、以下のように部分ごとに聞き取っているケース。
“if”
“she needs it”
“done”
“by tomorrow”
小さな塊ごとには意味が分かるけど、結局何を言っているんだろう・・?
このような状況になる人は、文全体の意味が掴めていません。
ただたくさんの単語が耳に入って、意味を持たずに抜けていくので、
聞き終わったときに思い出せないのです。
原因2 話全体の流れを捉えられてない
聞いた内容が頭に残らないもう一つの原因は、話全体の流れが掴めていないことです。
以下のTOEICリスニング問題で、具体的に説明していきます。
ピクニックをしているんだな。
次はパフォーマンスの話?
今度はスケジュールの話をしている?
次は席の話?急いでと言っているな
このように、聞き取っているのに話の迷子になることはありませんか?
この場合は、それぞれの文は何となく掴めているけれど、関連性・全体の流れが読めていません。
話の繋がりが分からないので、聞き終わった後に内容を思い出そうとしても、難しいのです。
その原因として、以下の2つが考えられます。
①全体像を意識して聞いていない
英語を聞き取ることに集中しすぎていると、全体の話の流れを見失ってしまいます。
そこで、物語を聞いている意識をするだけで、ぐんと頭に残りやすくなります。
②話の文化背景を知らない
話の流れについていけないのは、欧米の文化に馴染みがないから。ということもあります。
リスニング問題の設定が海外だと、日本では馴染みがない状況が、リスニング内容になっているからです。
さきほど紹介したTOEICの例題も、これに該当します。
この、ピクニックで出し物をするシチュエーションは、日本の会社では想像がつきにくい人もいるかと思います。さらに、
ステージ前に人がばっと集まってくる、会社のピクニックの状況は、初めて聞くリスニング問題では想像しがたいのではないでしょうか。
特にTOEICでは、欧米特有の商品宣伝の仕方や、社内アナウンスの内容もあります。
この対策法としては、とにかく多くの対策問題を解いて、慣れることです。
原因3 イメージ化ができていない
長い会話や語りは、聞きながら状況を頭に描くことが必要です。
そうすると、物語のように覚えられるので、聞き終わったときに思い出せます。
しかし、聞いた内容が頭に残っていない人は、英語が文字としてしか入っていません。
情景が浮かんでいないため、聞いたそばから忘れてしまうのです。
原因4 始まる前に内容を予測していない
どんな話が流れてくるか、全く分からない状態でリスニングを聞いていませんか?
その聞き方だと、単語を聞き取ることに必死で、話全体の流れを掴む余裕がなくなります。
その結果、聞き終わったときには全体像が頭に残らなくなってしまいます。
リスニングで高得点を取れる人は、意識的・無意識的に問題が流れる前から内容を予測しています。
簡単なポイントを抑えるだけで予測はできます!
この記事の後半で、その方法を説明しているので、今出来ていない人は必ず覚えてくださいね。
原因5 スタミナ不足
リスニング後に、内容が頭に残っていない人を分析してみると、
単純に、長い英語を聞くことに慣れていない。ということが実は多いです。
みなさんは、長い英語を聞くスタミナがついていますか?
スタミナがないと、最後まで集中して聞くことができません。
ですが、試験直前に練習問題を解くだけでは、長文を聞く体力は中々つきません。
このような人は、英語を聞くことに慣れる重要さを意識しましょう。
英語を日常で取り入れるコツを、ここから紹介するのでぜひ実践してください!
リスニング内容が頭に残らない解決法
ここからは、上記で説明した原因の解決策7つを紹介します。
最初から全て実践しなくても良いので、まずは興味がある1,2つから始めてみましょう。
これらを取り入れて練習をすると、無意識にできるようになり、本番でも成果が出ます。
自分が興味がある、無理せずできるものから始めるのがおすすめです!
要約トレーニング
リスニングの内容が頭に残るトレーニング法の一つ目は、聞いた内容を自分の言葉で言うやり方です。
一語一句記憶する必要はなく、1、2文で要約するイメージです。
始めは上手くできないと思いますが、覚えている部分だけでよいので練習しましょう。
何度も繰り返していくと、大意を把握する癖がついてきます。
その際、誰かに内容を伝えるように口にすると上手くできるので、おすすめです。
声が出せない環境の場合は、文字にしましょう。
心の中で言うのは、ちゃんと理解できていなくても、できた気になってしまうので、口にするか、できない場合は書く、のどちらかするのがポイントです。
頭の中でイメージ化しながら聞く
日本語で話を聞いているときは、私たちは無意識に頭で状況を想像しています。
家族や友達が、先日あった出来事を話しているとき、何となく頭に映像を浮かべながら聞いていませんか?
そのため、他の人にそのエピソードを伝えようと思ったときに、大体の内容を覚えているのです。
英語でも同じように映像化しながら聞くことで、ある程度の長さがある英文も、後から内容を思い出すことができます。
例えば、以下のように行います。
【セミナールームを思い浮かべる】
【Beacon Ave.の看板がある道と、向かいに博物館をイメージする】
聞きながら絵に表す
「頭で状況を思い描いてと言われても・・・聞きながらするのは、特に難しい」
そう感じる人におすすめの方法が、絵にするやり方です。
絵といっても、聞きながらメモを取るようにしたいので、上手く描く必要は一切ありません!
むしろ、記号などを使って素早く描くことがポイントです。
例として、以下のリスニング問題の一部を使います。
上の文を聞いたら、私の場合は下の様な絵を書きます。
(実際はリスニングを聞きながらスピーディに書くので、これよりもさらに雑に描きます)
描き方の正解はありません。映像化する補助なので、どう描いてもOKです。
絵を描こうと思うと、必然的にイメージ化ができるので、初心者でも取り組みやすい練習方法です!
リスニングの内容に興味を持つ
ただの試験問題だと思うと、解答することのみに意識が向いてしまいます。
嫌々聞く話や興味がない話は、頭に残らないですよね。それは、試験でも同様です。
そこで私は、リスニング問題を聞くときはいつも
「この話はどう展開するのだろう?」「どんなドラマがあったのだろう?」
と面白がって聞くように意識しています。
興味を持って聞くと、話の内容が頭に残るになりました。
これは自分の意識一つで変えられることなので、みなさんも今から始めてください!
接続詞&副詞を聞き取る
先程、リスニングの内容を覚えていないのは、「話全体の流れを捉えられていないから」と話しました。
接続詞と副詞が聞き取れると、話の流れが格段と掴めるようになります。
以下が例なので、聞き逃さないようにしましょう。
話の展開のキーワード | |
And/Also | So /That’s why |
Because | But/ However(しかし) |
As a result(その結果) | In stead(その代わりに) |
Otherwise(~じゃなければ | Actually/ In fact(実際は) |
Luckily/ Fortunately (幸運なことに) | Sadly/ Unfortunately (不運なことに) |
ヒントから話の内容を予測する
実はリスニングでは、音声が始まる前から、内容を予測できるヒントがあります。
それを確認した上で英語を聞くと、理解度がぐんと高くなります。
ヒント①本文に入る前の、状況を説明する一文
TOEICでは各問題の前に、これから流れる会話・語りの状況を簡単に説明する単語が必ず流れます。
一、二語なので意識してないと聞き逃しますし、まだ問題に入っていないので気を抜いていて気づかない人も多くいます。
流れるのは、以下のような文です。
このadverstisementの一語を聞き取るだけで、問題の内容は広告だと分かります。
また、話し手は営業の人で、聞き手はたまたま居たお客さんか、その商品に興味をもっている人ということまで推測できます。
なので、本文が流れる前の一文は、必ず聞くようにしましょう。
ヒント②選択肢
事前に選択肢に目を通しておくことは必須ですが、ただ読み流していませんか?
選択肢から内容を想定できるケースも、多くあります。
例えば、実際にTOEIC問題集にある以下の選択肢の場合、みなさんならどのようなことを読み取りますか?
(B) At a pool
(C) At a department store
(D) At a movie theatre
(A) A blanket
(B) A meal
(C) Towels
(D) Directions
1問目の選択肢を見ると
恐らくレジャー施設での会話だろうな
二つ目の質問から
「お客さんと従業員の会話だな」「男性がお客さん。何か問題が起きたのかも」
こう推測するのは、当たり前のように感じるかもしれません。
ですが、これによって「社員同士の会話」「社内アナウンス」「商品の宣伝広告」の可能性は低いと分かります。リスニング内容が事前にある程度絞れるだけで、聞いているときの気持ちの余裕が変わります。
解決策7 英語を聞くことに慣れる
スタミナ不足でリスニングの内容が頭に残らない人は、英語を聞くことに慣れていきましょう。
日頃から英語を聞く習慣をつけると、長い英語を聞くことへの抵抗が減ります。
そのために、まずは一日1時間英語を聞きましょう。
聴いて問題を解くのではなく、スキマ時間に聞き流すことからでOKです。
「学業や仕事をしながら、一日に1時間も確保するのは不可能だよ!」と思いますよね。
ですが、何かしながら聞いて「スキマ時間」を使えれば、意外とさらっと1時間英語を聞けるんです!
英語の勉強を効率よくやっている人は、この「スキマ時間」の活用が上手です。
「ながら聞き」ができる時間帯を紹介するので、みなさんも明日から、まずは3日間でいいのでやってみましょう!
「通勤や通学の行き帰りは、英語を聞く時間」と決められるので、習慣化しやすいです。
電車の中で手を使った英語学習ができなくても、ただ聞くことはできますよね。
これだけで合計1時間以上を確保できる人も多いのではないでしょうか。
お風呂や歯磨きの時間も英語に使えます。
手は塞がっていても耳で聞くことはできるので、立派な学習時間です。
私も、シャワーだけのときでも毎回英語を流すようにしています。
洗濯物畳み、お皿洗い、料理をしている時など。
実際に時間を意識すると、家事は想像以上に時間を使っていることが分かります。
なので、その時間を活用すれば、英語に長く触れることができます!
まとめ
以上、リスニング問題で聞いた内容が頭に残らない原因と、解決法を紹介しました。
- 文全体の意味が掴めていない。
- 話の全体の流れが掴めていない。
- 状況を映像化しながら聞いていない
- リスニングが流れる前に、内容を推測していない
- 長い英語を聞くスタミナが足りない
- 要約トレーニング
- 頭の中で状況を物語のように映像化
- 絵を描いてイメージ化
- 興味を持って聞く
- 接続詞と副詞を必ず聞き取る
- 選択肢や本文前の説明文から、内容を推測
- スキマ時間に英語を聞いて慣れる