「シャドーイングが難しすぎて、できない」「音声についていけない」こう困っていませんか?
確かに、シャドーイングは適切にやれば効果が大きいので、多くの人が勧めるトレーニング法ですが、正しいやり方を知らずに、行き詰る人も大勢います。
そこで今回は、【シャドーイングが上手くできない原因】と【効果的なやり方・教材】を紹介します。
コツを掴んで、さっそく今日から「シャドーイングができる!」と実感してください。
シャドーイングとは
原因を解説する前に、シャドーイングとは何かを、改めて確認しておきましょう。
シャドーイングとは、shadow=影のように、聞こえた英語を1秒遅れでマネすることです。
- スクリプト(英文)を見ながらマネする
- 英文は見ず、耳だけを頼りにマネする
この2つのパターンは目的や鍛える力が少し異なるので、自分の苦手に合わせて、どちらを先にするか・どちらを集中的に取り組むかは重要です。
具体的な取り組み方は、後で紹介します!
シャドーイングの目的
- 発音を良くする
- 英語特有のリズム・イントネーションを体得する
- 英語のフレーズ・言い回しを覚える
- リスニング力を上げる
シャドーイングは、主にこれらに効果的です。
自分が発音できるものは聞き取れるようになるので、スピーキングとリスニングの両方を上達できるのも、シャドーイングの特徴です。
シャドーイングができない・難しい理由
では本題の、【シャドーイングが上手くできない理由】を説明します。
みなさんにも、心当たりはありますか?
間違った手順でやっている
シャドーイングで、いきなり音声のマネから始めるのは、慣れている上級者向きです。
「初めて聞いた英語もすぐにマネできる」人以外は、正しいステップを踏むことで、より簡単に効果が出るようになります。
- 文字を見ずに聞く(マネはまだしない)
- 英文を見て単語を確認
- 発音の仕方をチェック
- 文字を見てシャドーイング
- 文字を見ずにシャドーイング
- 音声なしで読む
- 自分の音声を聞いて確認
声を出してシャドーイングをする前に、3つのステップが入っていますね。
シャドーイングに慣れるまでは、これをするか否かで、上達度が変わります!
全てしっかり言おうとしている
「シャドーイングが難しい」「上手くできない」と感じるのは、全部の単語を言おうとしても、速さについていけないから、ではありませんか?
一生懸命取り組んでいる人は、一語一句ちゃんと言おうとしてしまいます。
ですが実はネイティブは、ちゃんと言わずに【発音しない音】【ほとんど聞こえない程度に、発音する音】を作っています。
I want to travel all around the world. 世界中を旅したい
ネイティブはこの文を、こう読みます。
I want to travel all around the world.
赤字は発音せず、wantとallの二カ所だけアクセントをつけて(強調して)、あとはボソっと言います。
みなさんも言ってみてください。違和感があるかもしれませんが、口の動きが減るぶん速く言えるはずです。
力みすぎていたり余計な口の動きがあると、シャドーイングはうまくできません。
教材のレベルが合ってない
シャドーイング教材が難しすぎるのも、上手くできない原因の1つです。
特にニュースや映画、ドラマを使っている人は要注意!それらは、ネイティブ同士が理解する会話速度なので、とても速いです。
速度や単語の難易度が自分に合った教材を選ぶことで、着実に力がつき段階的に上達できます。
浅く広く練習している
10つの英文を、一度にシャドーイングしようと頑張っていませんか?
まずは一文だけを繰り返し練習して、言えるようになったら、次の文に取り組むのがおすすめです。
私は音読練習でTOEICを80点伸ばした際も、1、2文ずつ、言えるまでひたすらシャドーイングしていました。
慣れてきたら、一度に練習する量を増やしてもOKです!
言えるようになりたい文を絞って、集中的に練習することで、ちゃんと発音できるようになりますよ。
聴く&言うの同時作業に慣れていない
シャドーイングが難しく感じる原因は、まだその練習法に慣れていないから、という場合もあります。
聞きながら1秒遅れて真似をする、これを同時にするので、最初は上手くできない人も多いです。
聞いてマネする感覚を上手く掴めない人は、シャドーイングに慣れている人と、一度一緒にやってみるのがおすすめです。
一緒にシャドーイングすると、その人がどれくらいの時間差で、どんな風にマネするかが、よく分かります。一緒にするうちに、自分もその感覚が掴めてきます。
その場合、英語コーチングもおすすめです。コーチが学習計画からサポートまでしてくれ、シャドーイングの指導や添削をしてくれる所もあります。
シャドーイング指導が手厚くておすすめなのは、スピークバディ パーソナルコーチングとPROGRITです。
スピークバディ【スピーキング添削あり】
スピークバディ パーソナルコーチングは、毎日スピーキングの課題音声を提出して、コーチからフィードバックがもらえます。
AIアプリの自宅学習と、コーチとの週1英会話レッスンがあることや、コーチング業界の中では特に低価格なのも、特徴です。
- チャットでコーチに毎日学習報告&相談
- 約9.5万円/月(一般コーチングの1/2の料金)
- 30日間 全額返金保証
プログリット【音読添削あり】
PROGRITは、専用アプリで毎日シャドーイングの課題を提出し、添削してもらえます。
英語力を科学的に分析し、効果的な学習プランを組んでくれるのも特徴です。
- 初心者・ビジネス英会話・TOEICコースあり
- 月190,300円(最大10万円の給付金制度あり)
- 30日間返金・成果保証
無料カウンセリングでは、英語力の診断もしてもらえます!
効果的なシャドーイング5つのコツ
正しいやり方を確認する
さきほども少し紹介しましたが、こちらが音読の効果的なステップです。
シャドーイングをする前のステップ1~3は、効果を出すのに重要です!
- 文字を見ずに聞く(マネはまだしない)
- 英文を見て単語を確認
- 発音の仕方をチェック
- 文字を見てシャドーイング
- 文字を見ずにシャドーイング
- 音声なしで読む
- 自分の音声を聞いて確認
慣れるまでは、この手順を見ながら進めてくださいね。
手順について詳しい説明を知りたい人は、こちらでどうぞ!↓
英語の発音ルールを知っておく
感覚的に英語をマネできる人は良いですが、そうでない人は、英語の発音ルールを知ると、シャドーイングの質がぐんと上がります。
(スポーツや楽器は、見て覚えるより説明してほしい!という人には、特に効果抜群です!)
発音ルールとは、一定の条件で読み方が変化したり、発しない音に変わることです。
シャドーイングをする際に、抑えておきたい発音法則はこちら。
英語発音の基本ルール
- リンキング(音を繋げて発音)
- リダクション(音を発音しない)
- フラッピング(Tが「ラ行」に変わる)
ちゃんと知らなかった人や、再度確認しておきたい人は、こちらからどうぞ!↓
自分に合った教材を選ぶ
ニュース・映画・ドラマは、英語上級者向け。シャドーイングは、ちょっと頑張れば言えそう!くらいのレベルを選ぶのがおすすめです。
- 何となく分かる単語・内容レベル
- 速すぎないスピード
- (特に独学の場合)分かりやすい解説
- 英語の種類(自分が習得したい国か)
これらを踏まえて、選んでみてください。シャドーイングが一気にしやすくなりますよ!
おすすめの教材はこちら。
なりきり英語音読(初級)
【ポイント】
- レベル:日常でよく使う初級フレーズ
- 速さ:ややゆっくり&普通の2段階
- 解説:サマー先生の解説動画が見れる
- 英語:アメリカ英語のみ
7・8語の短いフレーズ単位で、一文ずつ音読練習をする教材です。
ENGLISHジャーナル(中級)
- レベル:俳優との対談など中級英語
- 速さ:普通~やや速い
- 解説:詳しく、分かりやすい(音読の手順、重要単語、話者の話し方の特徴など
- 英語:米・英・豪
英語学習者向けの月刊雑誌で、音楽や映画のインタビューなど、内容も純粋に楽しめます。
一つの雑誌に、それぞれ話す速度や英語の種類が違う複数の対談が載っているのも、特徴です。
CNNニュース・リスニング(上級)
- レベル:実際のニュース内容
- 速さ:やや速い・速いの2段階
- 解説:少ない
- 英語:米・英・豪
実際のニュース音声を、そのまま切り抜いて収録した教材です。世界の時事ニュースで音読練習でき、米/英/豪の全てが収録されています。
ニュースなのでとても早口で、単語・表現の難易度も高いです。
客観的に自分の発音を確認
上達したくて、つい発音練習だけを繰り返しがちですが、自分がどう発音しているのか、客観的に確認しましょう。
シャドーイングで行き詰ったときこそ、一度自分の英語とモデルを比べると、上手くいかない原因に気づけます。
一番確実なのは、さきほども紹介したスピークバディ パーソナルコーチングやPROGRITなどでプロに添削してもらうことです。
お手本と自分の発音が何か違うと気づけても、自分では根幹の原因が分からない…という問題も、トレーナーに見てもらうとすぐに解決します。
自分だけでやりたい人は、自分の音読音声を録音するのがおすすめです。細かい発音の間違いは分からなくても、思っていたより強弱をつけていなかった、など少し客観的に見直すことができます。
まずは1,2文を極める
1ページに書いてある英文を、全て一気に練習するのは辞めましょう。
次々に英語が流れるので、焦ってしまったり、前の文で遅れて次にも出遅れる…の悪循環になってしまいます。
ページの最初の文から練習しても良いですが、よりモチベーションを上げたい人は、「この文が言えたらカッコいい!」と思う文から取り組んでもOKです。
私も、最初は難しすぎて挫けそうになり、言い回しがカッコいいと思った一文から練習してみたらやる気が出て、シャドーイングが楽しくなりました!
まとめ:シャドーイングは手順と教材がカギ
シャドーイングが上手くできないはとき、以下の5つの解決法が有効です。
- 正しいやり方を確認する
- 英語の発音ルールを知っておく
- 自分に合った教材を選ぶ
- 自分の発音の癖を知る
- まずは1,2文を極める
音読の効果的なステップと、レベル別のおすすめ教材はこちら!
英語の発音ルールはこちら!
今回紹介した、専属トレーナーに自分の発音をフィードバックしてもらえるコーチングは、こちら!