海外で英語だと思って使った言葉が、全然通じなくて焦った経験がある人も多いのでは。
日本人が普段から使っている単語の中には、本当の意味は全く違ったり、英語には存在すらしないものもあります。
そこでこの記事では、日常会話で使う【正しく覚えておきたい和製英語】を紹介します!
和製英語とは
和製英語とは、
- 英語だが、本当の意味が異なるもの
- 意味が通じない英語の組み合わせ
- 英語には存在しない単語
のことを指します。(Japanglish「日本語英語」と呼ぶこともあります)
意味が全く違って面白い!和製英語一覧
47つの和製英語を、以下の3パターンに分けて紹介します!
意味が変わってしまう和製英語
たくさんあるので、①全般の単語と②衣服関係の単語 に分けて、紹介します。
和製英語 | 英語での意味 |
ドラマ | 人間模様・大袈裟 |
ファイト! | 殴り合え! |
ハイテンション | 張り詰める緊張感 |
オリジナル | 元の、元祖の |
ニート | カッコいい |
スマート | 賢い |
カンニング | ずる賢い |
マンション | 大豪邸 |
リフォーム | 改革する |
レンジ | 幅 |
アイス | 氷 |
シール | アザラシ |
コンセント | 合意 |
トランプ | ドナルド・トランプ |
バイキング | 海賊 |
クラシック | 典型的 (つまらない) |
パン | フライパン |
クレーム | 主張する |
タレント | 才能 |
一つずつの解説と、正しい英語を紹介します!
ドラマ→「人間模様」「大袈裟」
英語で”drama”と一語で使うと、テレビで放送されるような番組ではなく、以下のような意味になります。
- 次々と起こる複雑な出来事・人間関係
- 大袈裟にすること
- 演劇
日常会話でよく聞かれるのが、上の2つでの意味で、実際の会話ではこのように使います。
意味: 物事を大袈裟にして、深刻な問題かのように悲しんだり怒ること
意味:色んなことを大袈裟にして、自分が悲劇の女王かのように振舞う人
例えば、相手に数時間LINEの返事をもらえず、「私をこんなにも無視するなんて!もう友達を辞めよう!」となることです。家、学校や職場などで、特に仲がいい人同士で使われる表現です。
3つ目の意味は、高校でdrama club「演劇部」のような使い方をします。
ファイト!→「殴り合え!」
fightは英語では「頑張れ」ではなく、「(物理的に)戦う」という意味になります。
学校がテーマの映画で、学生同士が喧嘩を始めて、周りを取り囲む人たちが” fight! fight!”と連呼して、はやし立ててるシーンを、みなさんも見たことがあるのでは。
ハイテンション→「張り詰める緊張感」
tensionは英語で、暗いイメージがある単語です。
- 緊張感が張り詰めている(雰囲気、人間関係)
- 糸などがピンと張っていること
さらにhighが付くと、「強く」張り詰めるというニュアンスになります。
その部屋の、緊張感が張り詰める雰囲気に耐えられなかった。
両国間の緊張感は増している
ネイティブがテンションが高いことを表現するときは、みなさんが良く知っているexcitedを使います。
マイ ビジネス→「あなたには関係ないこと」
“business”は、日本語と同じ「ビジネス」意味以外にも、使い方次第で攻撃的な意味になってしまうので、注意が必要です。
buinessの英語の意味はこのようになります。
- 個人の問題
- 取引
- ビジネス
これは私の問題だから。(「あなたには関係ない」というニュアンス)
あなたには全く関係ないことだよ
自分のことだけ気にしてて!(人のことに口出ししないで)
オリジナル→「元祖」
日本語では「独創的」という意味でつかわれますが、英語でoriginalは「元祖の」と意味です。
ニート→「かっこいい」
綺麗に文字が書けないんだよね。
君のTシャツかっこいい!
スマート→賢い
日本語で「スマート」は、「細見・スタイルが良い・着こなしがカッコいい」などの意味ですね。
ですが、英語でsmartは「賢い」という意味です。
カンニング→ずる賢い
cunningは「ずる賢い」という意味で、”He is cunning.”だと「彼はずる賢いです」となります。
マンション→「大豪邸」
英語でmansionは、大豪邸という意味です。
私は留学したとき、ホストファミリーに”I live in mansion.”と言ったら全く信じてくれなくて、なぜ疑われるか分からず、「本当だって!」と言い続けた経験があります。
リフォーム→改革する
reformは、日本人が間違って使っているのを、よく目にします。英語では、「(システムなどを)改革する」「改心する」という意味です。
レンジ→「範囲」
レンジは「電子レンジ」の意味にはならず、range=「幅、範囲」となります。
その会社は、幅広くものを提供している
アイス→「氷」
iceは英語で「氷」で、アイスクリームはice creamと訳さずに言います。
ちなみに、「ソフトクリーム」も和製英語です。英語ではsoft serve (ice cream)(柔らかく提供されるアイスクリーム)と言います。
シール→「アザラシ」
sealには、英語で2つの意味があります。
- 動詞:閉じる
- 名詞:アザラシ
日本語のシールと同じように、名詞として「シールが可愛い」「シールを買いたい」と言うとアザラシ?と伝わりません。
コンセント→合意
consentは英語で、合意・許可という意味になります。
トランプ→「ドナルド・トランプ」
trumpは英語で、遊ぶカードではなく固有名詞だと思われます。特に今は”Trump”と言われると、ほとんどの人がドナルド・トランプを思い浮かべます。
クラシック→「典型的・つまらない」
classicには以下のような意味があります。
- 典型的な
- 傑作の
- 古典的な
日本語にすると、まるで真逆の意味ですが、ネイティブは言い方や文脈で判断しています。
典型的だね(普通過ぎて面白くないね)
パン→フライパン
panは英語は「フライパン」を指します。
クレーム→主張する
claimは英語で「主張する」です。何となく意味は似ていますが、「文句を言う」というニュアンスはありません。
バイキング→海賊
vikingは海賊のことです。”I like viking.”なんて言ったら、ネイティブにきっと驚かれます。
タレント→才能
talentは英語で「才能」で、”He is talented”(彼は才能がある)という表現をよく使います。
意味が変わってしまう和製英語【衣服類】
和製英語 | 英語での意味 |
マフラー | 車のマフラー |
ワンピース | 1ピース |
ピアス | 穴をあける |
スウェット | 汗 |
パーカー | Parkerさん (人の名前) |
チーク | ほっぺ |
マフラー→「車のマフラー」
首に巻くマフラーは、mufflerではありません。
ワンピース→「1ピース」
one pieceと言うと、「1ピース」または、海外でも有名な漫画の「ワンピース」だと思われます。
洋服の話の流れでonce pieceと言うと、「上下が繋がった服」というニュアンスになります。
ピアス→「穴をあける」
英語のpierceは、動詞の「穴をあける」という意味です。
耳に(ピアスの)穴開いてる?
スウェット→汗
sweatは英語で「汗」「汗をかく」を意味します。(ポカリスエットも、汗をかいたときに飲むものですよね!)
“I like your sweat.”と言うと、「あなたの汗が好きです」と不気味な文になってしまうので注意!
パーカー→Parkerさん
Parkerと言うと、ネイティブには人の名前か、会社の名前に聞こえます。
チーク→ほっぺ
化粧品の「チーク」は英語では、違う単語で言います。
伝わらない英単語の組み合わせ:和製英語
和製英語 | 正しい英語 |
ハイタッチ | high five |
マイペース | at ~’s own pace |
BGM | music for (studying) |
PC | laptop |
コインランドリー | laundromat |
ペットボトル | plastic bottle |
スキンシップ | physical contact |
サラリーマン | business man business person |
ベビーカー | stroller(米) pushchair(英) |
オムライス | omlet and rice |
アメリカンドック | corn dog |
ピーマン | green pepper |
ボールペン | pen |
ガソリンスタンド | gas station(米) petrol station(英) |
ジェットコースター | roller coaster |
詳しい説明が必要なものをピックアップして、解説します!
ハイタッチ high five
ハイタッチは、手(5本の指)を出してしますよね。そのため、”five”と表現します。
ちなみに、両手のハイタッチは指が10本なので、”high ten“です。
マイペース ~’s own pace
my paceって他人のことでも「my=私の」で、考えてみたら面白いですよね。
もちろん英語では、”He is my pace.”(彼は私のペースです)なんて言ったら、相手は相当困惑するでしょう。
サラリーマン business man
確かにsalary=給料ですが、英語でsalary manとは言わず、ネイティブには全く理解してもらえません。
英語には存在しない単語:和製英語
和製英語 | 正しい英語 |
アンケート | questionnaire |
アルバイト | part time job/work |
エネルギッシュ | energetic |
リュック | backpack |
ホチキス | stapler |
メリット | pros |
デメリット | cons |
これらの単語は、フランス語やドイツ語から来ていたりと、英語話者には全く通じないので、英単語を覚えておくと、便利ですよ!
メリット・デメリットは、英英辞書にはmerit/ demeritと載っているのですが、ネイティブは「その単語は知らない」と言っていて、実際全然通じませんでした!
和製英語はネイティブに誤解されてしまうことも!
和製英語は、全く通じないものもあれば、“This my business.”(これは私の問題だから。あなたには関係ないから)のように、ネイティブに誤解を生んでしまうような場合もあります。
ネイティブが使うような英語の表現を身につける、何よりの近道は、ネイティブと話すこと!
実際に話していると、「そんな風に表現するんだ!」「英語らしいフレーズだな」と気づきや学びがたくさん出てきます。
時には日本語表現になってしまい、上手く通じないこともありますが、一度失敗すると記憶に強く残るので、その単語を次からは正しく使うことができますよ。
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