TOEICは時間内に解き終わらない人がほとんどです。
長文は割と得意なのに、後半に時間が残っていない・・・となっていませんか?
「もしかしたら解く順番を変えたら、点数がUPするのでは?」と考える人もいると思います。
そんな方のために、今回は【TOEICを解く順番】について分かりやすく解説します。
同じ英語の知識量でも、解く順番1つでTOEICの点数は変わります。
また、誰でも同じ解き方をしたら良い訳ではなく、自分に合った解き順を知ることが、大切になります。
次のテストに向けてみなさんはどの順番で解くべきか、見つけてください!
TOEICは解く順番が重要
「解く順番を変えると、点数がアップする理由」をまず簡単に説明します。
読み飛ばして、【解き方のパターン】をすぐに知りたい方はこちら!
解ける問題に、確実に時間を充てられる
TOEICで解く順番がカギを握る理由は、時間さえあれば解ける問題に、時間を充てるためです。
- 前から解き進めて、どの問題にも全力投球してしまう
- 時間をかけたのに結局不正解
- 最後に時間が大幅に足りなくなる
なので、今の英語知識の中で、絶対に解けるもので点数を稼ごうとすることが重要です。
例えば、長文が得意ならPart7に、文法が得意ならPart5・6に充分な時間を充てるようにしたいんです。
解く順番を工夫することで、出来ない問題より解けるものに時間を費やすことがしやすいので、順番は重要なのです。
答えが文中にあるPart7で、点数を稼げる
「後ろのPart7から解くべき。」はあながち間違っていません。
なぜかというと、Part7には答えorそのヒントが文中に書いてあるからです。
- Part5・6の文法や単語問題は、知識が無ければいくら考えても、答えは分からない
- Part7は、文中に答えが見つかる問題が多い
それならPart7に時間を回して、着実に点数を取りたいよね、となる訳です。
ですが、全員がPart7から解けばいい、という訳ではありません。
その人に合った解き方があるので、後半もしっかり読んでくださいね!
集中力があがる
解く順番を意識すべき理由の3つ目は、自分に合った解き方が定着すれば、集中力をあげられるからです。
みなさんは試験中に、時間や解く順番が気になっていませんか?
もしそう考えていたら、試験に集中できていません。
TOEICは時間との勝負だからこそ、2時間フルで集中するのが大事です。
自分はこの解き方が合ってる!と分かっていれば、本番も迷わずに解くことに専念できます。
TOEICリーディングを解く順番3パターン
ここで、解く順番のパターン3つを紹介します。
ではそれぞれ、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
パターン①前から順に解く
まずは、前から順番に解いていくパターンです。一番シンプルな解き方ですね。
では前から順に解くメリット&デメリットを説明します。
まずはメリットから詳しく解説します。
Part5から順に解くメリット
TOEICは200問もあるので、マークシートの塗り間違いには注意が必要です。
前から順に解いていく方法のメリットは、塗り間違いが起きにくいことです。
Part7など、後ろから前に戻って解く場合、マークに常に注意を払う必要があります。
私は、問題に集中していて、塗る番号の確認を忘れる事がありました。
塗り間違えてしまうと、気づくのが遅い場合は、修正するのにも時間がかかってしまいます。
そのため前から解くパターンは、マークする場所を気にせず問題に集中できるのがメリットです。
続いての順番に解くメリットは、無駄な時間がかからないことです。
「後半から解いて、前に戻って、」としていると、ページを何度もめくる必要があります。
また、マークする番号確認の手間もかかります。
大した時間ではない、と思うかもしれませんが、ただでさえTOEICは解答時間が短いので、無駄な時間は1秒でも無くせるのが理想です。
前から解くメリットの3つ目は、解答のリズムが作れることです。
Part5は短文なので、一問10、20秒を目安にテンポよく解き進められます。
私自身が体感したことですが、正答率は、かける時間よりも集中度に比例します。
長文にいくら時間を費やしても、集中してないと点数はあがりません。
一方で、短い時間で解き進めても、集中できていれば正答率はあがります。
そのため前から解く場合は、Part5で短時間で解くリズムを作って、長文に進めるのがポイントです。
Part5から解くデメリット
続いて、前から順に解く場合のデメリットを解説します。
この記事を読んでいる人は、現に最後のパートに時間が足りなくて悩んでいると思います。
前半に時間を使いすぎて、得意な長文が解けない!という人が、前から解く場合は、時間管理を徹底する必要があります。
「Part5は一問10~20秒で解き終える!分からなければ潔く諦めて次に進む!」
というコントロールが必要です。
上記の「時間管理が必要」に関連していますが、デメリットの2つ目は、結局後半に時間が足りなくなりやすいことです。
いくら頭で、「Part5でかけていい時間は一問20秒まで」と分かっていても、試験になるとそれ以上かけてしまう人が多いです。
みなさんも解いていて、
パターン② Part7から解く
後ろのPart7から解くべきか、迷っている人は多いと思います。
では、1つずつ解説していきます。
Part7から解くメリット
Part5から順に解く場合は、タイムマネジメントを徹底する必要があるとお伝えしました。
時間配分が分かっていても、試験になると実行できない人もいますよね。
そんな人でもPart7から解く方法なら、長文問題にしっかり時間を費やせます。
Part7から解くデメリット
続いて、長文パートから先に解く2つのデメリットです。
長文から解くと、「まだ時間はあるから」と思って、一問に必要以上に時間をかけすぎてしまいがちです。
- いくら長文問題だからと言って、じっくり解きすぎると他のパートにかける時間が、全く残らなくなる
- ゆっくり解いていると集中力が欠けてしまう
そのため、長文から解く場合は、TOEICで大切なテンポが、おざなりになってしまいやすいです。
後ろから解くと、マークシートを塗り間違えるリスクがでます。
定期的に、問題番号の確認をしなくてはいけません。
試験本番の、緊張感がある中でも確認できるよう、習慣づける必要があります。
そのため、本番でPart7から解きたい人は、普段の練習から、同じようにマークシートを使って飛ばして塗ることに慣れてください。
長文から始める感覚や、マークシートの確認を体に染み込ませてくださいね!
パターン③Part7内の解く順を変える
パターン3つ目は、基本的には前から解くが、Part7だけ問題形式によって解く順番を変える方法です。
Part7には、チャット、メール、記事、広告など様々な形式の問題がありますね。
得意な形式と苦手なものがあると思います。
自分の得意・不得意に合わせて、解く順番を変えるというのがパターン3です。
例えば「チャット・広告・メールは得意だから先に解き、記事は苦手だから最後に回す」という方法です。
これにもメリットとデメリットがあります。
では、詳しく解説していきます。
Part7内の解く順を変えるメリット
まず、Part7の問題だけ、形式によって解く順番を変える2つのメリットを話します。
自分が得意な問題に、確実に時間を使うことができるのが、1つ目のメリットです。
「メール形式は得意なのに、問題用紙の最後に出てくるから、時間不足で解けなかった」ということが回避できます。
そのため、苦手な問題がもし時間切れで適当に塗りつぶすことになっても、得意な問題で点数を稼いでいるので、スコアアップが図れます。
次に、形式に合わせて長文パートだけ解く順を変えるメリット②は、解答のテンポ・スピード感が出ることです。
既に話したように、Part5の短文から解くことで、スピーディに解き進めるリズムが作れます。
なので、Part5から解いて、Part7だけ組み替えることで、良いテンポはありつつ、自分の得意に合わせて問題を解けて、他の解き方の良さを組み合わせることができます。
Part7だけ解く順を変えるデメリット
長文パートだけ解く順番を変える方法は、他の2つの解き方のハイブリットではありますが、デメリットでもあります。
急いで解きながらも、しっかりとマークシートの塗る箇所を確認する必要があります。
せっかく得意な問題を解く時間を得られても、塗り間違えてしまったら大惨事です。
また、得意な問題形式を先に解く、ということは、自分のTOEICの得意・不得意を把握している必要があります。
何となく広告問題が好きだから、という感覚的ではなく、正答率を見て自分の得意な問題がちゃんと分かっていますか?
正答率が高い問題を知っていてこそ、問題を解く優先順位が決められますよね。
解くべき順番は人により異なる
こんな状態になっていませんか?
解くべき順番は、人によって異なります。
長文の方が得意だから、後ろから解くべき!とも一概に言えません。
そこで今回は、【あなたに合った解き順が見つかる】ように、解説します。
みなさんに合った方法を見つけてください!
【タイプ別】あなたに合う解き順はこれ!
ここまでは、解く順番を3つのパターンで解説しました。
また、一概に「この解き方をやれば間違いない」というものはなく、自分に合った順番が大切です。
では実際に、みなさんはどの解き順が良いのか見ていきましょう。
解き方のパターンごとに、どんな人に向いているのか説明します。
自分はどれに当てはまるのか、照らし合わせて読んでくださいね。
今自分に合うものと、さらに点数があがってからとでは、違う解き方が必要になる人もいますので、今の時点で自分に合った順番を見つけてくださいね!
①Part5から順に解くべき人
- 文法・単語問題が得意
- タイムマネジメントを自分に厳しくできる
- まだ自分の得意・不得意が分からない
- マークシートの塗り間違いをしやすい
ちなみに私は、この解き順です。色々試した結果、自分にはこのやり方が一番合っているという結論に至り、960点を取りました。
②Part7から解くべき人
- 長文問題が得意
- タイムマネジメントが苦手
- 解答の塗り間違いを気にしながら解ける
③基本前から。Part7内は入れ替えるべき人
- 文法・長文同じくらい得意
- Part7は得意な問題形式を把握できている
- タイムマネジメントはある程度できるが、最後は時間が足りない
- 解答の塗り間違いを気にしながら解ける
おすすめのリーディング時間配分
TOEICリーディングの解答時間は75分。
パートごとの、おすすめの時間配分はこちらです。
リーディング時間配分の目安 | |
Part5 | 10分(10~30秒/問) |
Part6 | 10分(20~45秒/問) |
Part7 | 55分(1分~1分半/問) |
TOEIC上級者の多くがよく言いますが、900点以下は、捨てる問題(適当に塗り絵する問題)を意図的に作るのが、TOEICの攻略法です。
焦って全部中途半端に解くよりも、自分が得意な問題に時間をかけて、確実に点数を稼ぐ方が結果的にスコアアップします。
上記の時間を目安に、得意な問題は長めに確保するなど、自分に合わせて調整してください!
時間が足りない人向けに、こちらで解決法を紹介しています。
練習時から取り入れるのが重要
自分が解くべき順番が分かりましたか?「よし分かった!本番その順番でやろう」はNGです。
- TOEICは特殊なテスト。いきなり試験で試みても、点数はあがらない
- やり慣れていなと、かえってロスタイムが発生する
- 本番は緊張するし、周りの人のスピードに焦ってしまう。その中で自分のベストを発揮するには慣れが大事
そのために、この解き方でやる!と決めたら、テスト勉強の段階からそれを取り入れてください。
時間を図って、決めた順番で解くトレーニングをすることで、体にその流れが定着します。
また、塗り間違え等のミスも減らせますよ。
スコアアップの為には、決めた時順での練習を必ず行ってくださいね!
まとめ
いかがでしたか。今回はTOEICをどの順番で解くべきかを、解説しました。
- Part5から順に
- Part7→5→6
- 前から順に。Part7の中だけ、得意不得意で解く順を変える
・解く順番を意識すると、点数UPが見込める
・解くべき順番は、人によって違う
・解き方は主に3パターンある
・メリット&デメリットを理解した上で、自分に合った解答法を選ぶべき
・その解き順で練習して慣れるべき
みなさんは、自分に合った解く順番が見つかりましたか。
ただ本番でそれを取り入れるだけでは、ちゃんとした成果は出ません。その解き方で、トレーニングをしてくださいね!
TOEICは一朝一夕には上達は難しいですが、この記事がみなさんのスコアアップのお役に立ったら嬉しいです。
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