アメリカの高校はどんな一日なのか、ドラマや映画でよく見るものと同じ毎日なのか、気になりますよね。
そこで今回はアメリカ高校生の学校での一日を紹介します。
私自身の経験なので、リアルな様子が分かりますよ!
結論から言うと、アメリカの学校は日本とは違うことばかりです。準備万全だと思って行った私も、現地でカルチャーショックがたくさんありました。
今回は注意すべき点やアドバイスも紹介します。特にこれから留学をする人は、そこも注意して読んでくださいね。
それでは、アメリカでの毎日を想像しながらご覧ください!
大手英会話スクール【シェーン英会話】アメリカの高校 一日の流れ
まず、ざっくりとした一日の流れはこんな感じです。
登校・国への誓い
1時間目 英語
2時間目 数学
ランチ
3時間目 自習
4時間目 ボランティア
5時間目
部活・放課後
朝の登校時から、放課後まで日本と違うことがたくさんあります。
今回紹介する授業以外にも、バンド(楽器)、映像、運転のクラスもあります!授業一つとっても、日本との違いが面白いですよね。
必修教科(卒業までに必ず受ける授業)もあり、時間割を組むのが難しいので「メンター」という自分の担当カウンセラーに相談できますよ。
みなさんもこの記事を読んで、時間割決めの参考にしてください。
では一日の流れを、順番に詳しく見ていきます。
登校
一日の始まり!
シリアルを食べて身支度をし、バタバタと出発。
ちなみに、アメリカの多くの学校には制服がありません。みんな私服で通います。
高校生の実際のファッションや校則については、こちらの記事で紹介しています。
私はホストマザーの運転で毎朝通っていました。
登校の仕方は、各自で決められます。主に以下の3つの方法で通う人がほとんどです。
日本の高校生は電車を使う人が多いですが、アメリカでは電車は少ないので、バス・車を使います。
映画やドラマでよく見る黄色いバス。公立高校の生徒も、実際にそのスクールバスで通っています!
帰りも運行していますが時間が決まっているので、部活をする人は車で帰る人も多いです。
車で送ってもらう人も大勢います。
大人も車で会社に行く人が多いので、親の出勤と一緒に学校に来くるんです。朝は送迎の車で学校前が混雑していて、「日本とは違う光景だな~」と感じます。
アメリカは16歳から免許を取得できるので、自分で運転して登校する人も多いです。
車も、学生でも自分のものを持ってる人が多いんです!アメリカは車社会なので「誕生日プレゼントで車(中古車)もらったんだ」という話が日常的に出ます。日本だと考えられないですよね。
学校に到着&国への誓い
学校に着いたら、まず自分のロッカーで必要なものを取り、一時間目の教室に向かいます。
アメリカは1組、2組のようなクラスがありません。教科ごとに教室が違うので、生徒自身がそこに移動します。
そして一時間目が始まる前に、全校生徒でPledge of Allegiance (国への忠誠心の誓い)をします。これも日本とは違いますね。イメージ的には毎朝、国歌や校歌を歌うような、お経を読むような、感じです。
国歌とはまた別の【国への忠誠を誓う言葉】のことです。
歌ではないのでメロディーや音楽は無くて、30秒程の長い一文を言います。
教室にあるアメリカの国旗に向かい、胸に手を当てて立って行います。
1時間目 英語(国語)
日本で国語を習うのと同じで、アメリカでもEnglish の授業があります。
正直このクラスは、留学生にはすごく難しいです。
日本人でも国語は難しいのに、現地の学生と一緒にEnglishを受講するなんて、考えただけでもハードルが高いですよね。
具体的にどんな内容かというと、私の授業では「ナルニア国物語」の本を読んで、そこからクイズやレポートの課題がありました。
「クイズ」と聞くと、楽しい遊びを想像しますよね。でもアメリカの授業でQuizは、ミニテストを意味します。私も最初はテストだと分からず、失敗しました。
先生に「We’ll have a quiz next week」と言われ、楽しみに何の勉強もせずその日を迎えたら、単語テストが始まって全く答えられませんでした(笑)
みなさんも、Quizには気を付けて!
2時間目 関数(数学)
次の授業は数学。実はこのクラス、留学生にオススメ。日本では数学が苦手な人も、ぜひ受けてほしい!
というのも、テストは教科書を開いてOK、電卓も使用してOK!
なんと電卓は、数字を入れるとグラフが表示される機能付きです。日本の学校では考えられませんね。
さらに、私の先生はテストで90点以上だとご褒美のクッキーをくれました!
教科書を見て、電卓も使って、逆にどうやったら解答を間違えるの?!と思っていましたが、現地の生徒はほとんど90点以下だったので、日本の数学はハイレベルだなと実感しました。
もちろん、内容が簡単なことも理由のひとつだけですが、他にもおすすめポイントがあります。
数学なら文字の量が少ないので、まだ英語が分からない時期でも、教科書も理解しやすいんです。
数学用語はありますが、何度も同じものが出るのでそれを覚えればOK!
日本人には成績も取りやすいので、ぜひ取ってみて下さい。
ランチ
次は待ちに待ったお昼ご飯!
基本みんなランチボックスを持って来ますが、日本のお弁当とは中身がだいぶ違います。
・ピーナッツバター&ジャム サンドイッチ
・リンゴ& キャラメルディップ
・ポテトチップス
アメリカ人はたくさん食べると思っていたので、私は「以外に軽めだな」と思いました。内容も、日本人からすると、ご飯というよりはお菓子のような感じですよね。
お昼はカフェテリア(食堂)で全生徒が集まって食べます。でも私は最初は、誰と一緒に食べるか少し困りました。
なぜなら、アメリカには1組、2組のようなホームルームがありません。先程触れたように、授業は自分で選ぶので、一人一人時間割が異なります。授業ごとにクラスメイトが変わるため、自分から積極的に声をかけるのがオススメです!
自分で運転して登校してる人は、車でお昼を買いに行くこともできます。
アメリカではどこでもドライブスルーがあるので、マックやサブウェイなど時間内に買えるんです。
みなさんもぜひ、友達に連れて行ってもらってくださいね。
3時間目 Study Hall(自習)
日本では特に1・2年生は一週間授業がびっちり入っていますが、アメリカでは「自習」も時間割に組まれています。
ちなみに、アメリカでも宿題はたくさん出ます!
言葉が違うと、宿題をするのも一苦労です。
日本で、日本語で勉強していても難しい内容なので、英語だと何倍も時間がかかります。それに、問題を解く以前に単語の意味が分からないこともあります。
みなさんも一人で無理せず、友達や先生にどんどん聞いてみてくださいね!
4時間目 ボランティア
ボランティアの授業って何?!と思ったかもしれません。
アメリカでは、ボランティアが授業としてあり、必修科目になっている学校もあります。
というのも、アメリカの社会ではボランティアが重視されています。受験では参加実績が、内申点のポイントになるほど。
そのためボランティアが日本より盛んで、子どもの頃から身近にあるんです。
部活
アメリカの高校にも、部活はあります。
私はチア、バレーボール、クッキング部に入っていました。「3つも!?」と思うかもしれませんが、それぞれ活動期間が短いんです。ゆるかったクッキング部は、数回しか活動がありませんでした(笑)
アメリカでは日本のように一つを極めるのではなく、シーズンごとに内容が変わります。例えば、
冬:バスケ、アイスホッケー
春:陸上、ラクロス、テニス
夏:(6-8月は夏休み)
また、人気の部活はトライアウトというオーディションがあります。オーディションと言っても、スキルがなくても合格する人もいます。
スポーツや音楽は、言葉がなくてもコミュニケーションが取りやすく、友達も作りやすいです。なので、留学したらぜひ部活に入ってほしい!せっかくの経験なので、気になる部活はぜひ少し勇気を出して、挑戦してみてください。
アメリカの学校はテーマの色とキャラクターが決まっています。バスケやアメフトなど、特に強いスポーツは、スクールカラーのフェイスペイントをしたりグッツを持って、学校のみんなで応援します。
大盛り上がりで、とても楽しいですよ!
放課後 友達の家でプール
学校が終わった~!
放課後は、日本の高校生のように電車に乗って街中で遊ぶよりは、誰かの家に行くことが多いです。
(アメリカでは日本よりも治安が悪いため、特に夜は子どもだけで外を歩き回ることはあまりしません。)
庭でバスケをしたり、プールがある家も多いので泳いだりもします。
家の中ではゲームをしたり、とにかくおしゃべりをしたり、宿題を一緒にすることも。
週末は日本よりも頻繁に、友達の家に泊まります。Movie nightをして、ピザや家で作ったポップコーンを食べながら映画を観たり、とても楽しいですよ。
他にも、モールに行って買い物をしたり、Six Flags(日本の富士Qハイランドのような遊園地)に行くことも!この辺は日本と同じですね。
まとめ
今回は、アメリカの高校での一日を紹介しました。いかがでしたか、現地での生活が想像できましたか。
アメリカと日本では、時間割のシステムやテストの受け方など、驚くような違いがたくさんありますよね。
留学に行く人は、気を付けた方がいいことも学べたかと思います。
他にも留学について記事を書いていますので、ぜひ準備の参考にしてください!